ロングテールキーワードとは?選び方を3STEPで紹介

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ロングテールキーワードとは?選び方を3STEPで紹介

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ロングテールキーワードとは?選び方を3STEPで紹介

こんにちは、ジーピーオンラインのケンです!

ロングテールキーワードとは、複数の単語を組み合わせて作られた、検索ボリュームの少ない傾向にあるキーワードです。検索数は少なくなりますが、キーワードの具体性が高いことから、SEOをおこなう際に上手く取り入れることでサイトの掲載順位向上に貢献してくれます。
ただし、正しい方法でロングテールキーワードを取得しないと効果は見込めません。

そんなロングテールキーワードについて考える上で
「ロングテールキーワードのメリットが知りたい」
「ロングテールキーワードはどうやって見つければよいかわからない」
「ロングテールキーワードの正しい使い方が知りたい」
上記のような課題が生じるかと思います。

本記事では企業のWeb担当者さまへ向けて、ロングテールキーワードの選び方と正しい使い方を紹介しています。

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ロングテールキーワードとは

ロングテールキーワードとは、「上位表示が獲得しやすい」「コンバージョン率が高い」などのメリットがある、3〜5語で構成されたフレーズのことです。1語だけで構成されるビッグキーワードと比べると、ロングテールキーワードは複数のキーワードにて構成されているため、月間検索ボリュームは1,000回未満です。

しかし、ロングテールキーワードは、ビッグキーワードよりもニーズが具体的であるため、ターゲットを絞ったコンテンツ作成には欠かせないキーワードともいわれています。

ロングテールキーワードの例

ロングテールキーワードの例を見ていきましょう。ロングテールキーワードには、ビッグキーワードが含まれているケースがほとんどです。

ビッグキーワード ロングテールキーワード
事務用品 事務用品 通販 中古
事務用品 通販 サイト
事務用品 リース 会社
デジタルマーケティング デジタルマーケティング 仕組み 勉強方法
デジタルマーケティング BtoB コツ
デジタルマーケティング 企業 一覧
フォトウェディング フォト ウェディング スタジオ 撮影
50代 ウェディング ドレス 写真
結婚式場 フォト ウェディング

また、ロングテールキーワードによってニーズやターゲットが異なるのも特徴のひとつです。例えば「デジタルマーケティング」であれば、ターゲットが「マーケティングについて学びたいのか」「マーケティング業務を委託したいのか」というようにキーワードによって意図が変わってきます。

ロングテールキーワード 検索意図
デジタルマーケティング BtoB コツ BtoB企業がデジタルマーケティングのコツを調べている
デジタルマーケティング 企業 一覧 デジタルマーケティングを委託できる企業が知りたい

ロングテールキーワードのメリット

ロングテールキーワードのメリットを紹介します。大きくは以下の3点です。

  • 競合性が低い
  • コンバージョンを獲得しやすい
  • ビッグキーワードの上位表示にもつながる

競合性が低い

ロングテールキーワードは、ビッグキーワードに比べて競合性が低いというメリットがあります。そのため、ビッグキーワードよりも、上位表示が狙いやすいともいわれています。

ビッグキーワードは月間10万件の検索ボリュームの多いキーワードです。そのため、競合も多く、上位表示は難しいと予測できます。しかし、3〜5語で構成されたロングテールキーワードは検索ボリュームが月間1,000件以下で、競合も少ないため、上位表示を獲得できる可能性が高くなります。

コンバージョンを獲得しやすい

ロングテールキーワードは、検索意図が明確になっていることが多く、コンバージョンを獲得しやすいメリットがあります。単語数が増えるほど、ターゲットやニーズが明確になっており、ニーズが具体化している見込み客にアプローチできるためです。

例えば、企業が新しいオフィスを借りる場合、「賃貸 オフィス 銀座」「オフィス 賃貸 ○○万円以下」のように、地名や希望する家賃などを含んだロングテールキーワードで検索をします。「オフィス 賃貸」というキーワードと比較すると、どのようなコンテンツを用意する必要があるか、また何を探しているかが掴みやすいことが分かります。

このようにターゲットがどんなニーズを持って検索をするかを理解していれば、ある程度、確度の高い見込み客への効率的なアプローチが可能となるということです。

ビッグキーワードの上位表示にもつながる

ロングテールキーワードを活用すると、ビッグキーワードの上位表示にもつながります。ビッグキーワードだけでの上位表示が難しい場合、関連するロングテールキーワードを活用したコンテンツを多く作成すると、結果、ビッグキーワードが上位表示しやすくなるといわれています。

例えば、不動産業者が「オフィス 賃貸」のようなビッグキーワードを狙う場合、「+地名」「+物件情報」など、関連するロングテールキーワードを活用した高品質なコンテンツを作成します。すると、自社Webサイト内の「オフィス 賃貸」のカテゴリが強化され、検索エンジンから良い評価を得やすくなるメリットがあります。

ロングテールキーワードのデメリット

ロングテールキーワードのデメリットについて2点紹介します。

  • アクセス数は期待できない
  • キーワードカニバリゼーションのリスクがある

アクセス数は期待できない

ロングテールキーワードは、ビッグキーワードに比べて検索ボリュームが少ないため、アクセス数は期待できません

例えば、検索ボリュームが1,000のキーワードで検索順位1位を取れたとします。
「seoClarity」では、日本における検索順位1位の平均クリック率は「13.94%」という調査結果を報告しています。この割合を仮にあてはめると、このコンテンツは1位に表示されていても月間140PVも到達しないということになります。このように最も良い位置に表示されていても月間3,000PVや5,000PVというようなアクセス数は見込めないので注意が必要です。
<参照サイト:2021 CTR Research Study: The Largest Ever for SEO

そのため、もしロングキーワードを使用したコンテンツでアクセス数を増加させたいのであれば、コンテンツを量産する必要があり、相当な労力が必要になるといえるでしょう。

キーワードカニバリゼーションのリスクがある

ロングテールキーワードを活用すると、キーワードカニバリゼーションのリスクがあります。キーワードカニバリゼーションとは、Webサイト内に重複した記事が複数ある状況を指します。

ロングテールキーワードで複数のコンテンツを作成した場合、自社でキーワードを管理していないと、キーワードの重複も増えてきます。キーワードの重複が増えると、検索エンジンからの評価も分散されてしまいます。ロングテールキーワードを活用したコンテンツを作成するときは、カニバリゼーション防止のための管理が必須といえるでしょう。

ロングテールキーワードの選び方を3STEPで紹介

ロングテールキーワードの選び方を3STEPで紹介します。

  1. 【STEP①】ビッグキーワードの選定
  2. 【STEP②】ツールでキーワード候補を洗い出す
  3. 【STEP③】検索ボリュームを参考に精査

【STEP①】ビッグキーワードの選定

はじめに、自社Webサイトにあったビッグキーワードを複数選定しましょう。ビッグキーワードは中心となるキーワードなので、自社が取り扱うサービスを中心に選定していくのがポイントです。

また、ビッグキーワードを選定するときは、ユーザーが検索エンジンで検索する可能性が高く、ある程度の検索ボリュームがあるキーワードが理想です。ビッグワードの検索ボリュームが少ないと、以降の関連するキーワードも検索ボリュームが少ないものばかりになり、せっかく作ってもアクセス数が見込めなくなってしまいます。

そのため、ビッグキーワードを設定する際には、キーワード調査ツールを活用して月間ボリューム数を確認しておくのがおすすめです。

ただし、月間ボリューム数に関してはBtoCとBtoBで大きな違いがあるので注意が必要です。BtoBに関するキーワードは、BtoCと比べると、圧倒的に検索ボリュームが少ない特徴があります。これは、BtoBの顧客数が少ないのが原因といわれています。ビッグキーワード選定時にはBtoCで数万程度、BtoBでは数千程度になるケースもあります。

【STEP②】ツールでキーワード候補を洗い出す

ビッグキーワードが決定したら、ツールでミドルキーワードを取得していきます。ミドルキーワードとは、ビッグキーワードとロングテールキーワードの中間に位置するキーワードです。検索ボリュームとしては、月間で1,000〜10,000回未満となります。

下記ツールを利用するとミドルキーワードを簡単に取得することが可能です。

ラッコキーワード

 ラッコキーワードの結果画

ラッコキーワードは、無料で利用できるキーワードリサーチツールです。検索窓にビッグキーワードを入力するだけで、多くのミドルキーワードを取得できます。取得したキーワードは、右上にある「全キーワードコピー」または「CSVダウンロード」で保存できます。

Googleサーチコンソール

 Googleサーチコンソールの検索パフォーマンス

ある程度すでに自社Webサイトのコンテンツを作成している方は、Googleサーチコンソールでもキーワードの取得が可能です。

Googleサーチコンソールの「検索パフォーマンス」から「検索結果」を開き、クリック数、表示回数、掲載順位を確認します。掲載順位の10位〜15位のキーワードから利用できそうなキーワードがあれば、リライト候補のページとしてURLとあわせてメモしておきましょう。

掲載順位の10位〜15位のWebページは、検索エンジンの2ページ目から3ページ目に表示されていることになります。現時点ですでにランクインをしているので、取得したキーワードを元に記事をリライトすれば、1からコンテンツを作成するより早く上位表示を獲得できる可能性があります。

また、ランクインしているキーワードを新規作成せずにリライトすることは、カニバリゼーションを回避することにもつながります。

【STEP③】検索ボリュームを参考に精査

これまでに取得したミドルキーワードからロングテールキーワードを見つけて精査していきます。検索ボリュームを確認するツールは複数ありますが、ここではキーワードプランナーを用いた精査方法をご紹介します。

 キーワードプランナー

「キーワードプランナー」を活用する場合は「新しいキーワードを見つける」を選択します。

 キーワードプランナーの新しいキーワードを見つける

STEP②で見つけたミドルキーワードを入力して「結果を表示」を選択します。

 キーワードプランナーのキーワードプラン

表示結果からコンテンツ作成に利用できそうなロングテールキーワードを探していきましょう。

「検索ニーズがマッチしているか」「検索ボリュームは1,000未満か」「競合性は高くないか」を参考にロングテールキーワードをピックアップしていきます。条件に合うものが得られなかった場合は、切り口を変えながらキーワードを増やして探っていきます。

ロングテールキーワードの正しい使い方

ロングテールキーワードの正しい使い方について2通り紹介します。

  • 新規またはリライトでコンテンツを拡充する
  • ロングテールキーワードを主要な要素に含める

新規またはリライトでコンテンツを拡充する

まず、取得したロングテールキーワードについて「新規コンテンツ作成に利用するのか」「リライトでコンテンツを拡充するのか」を決定しましょう。

例えば、現時点である程度コンテンツを公開している場合は、現在の検索順位と最適なキーワードを確認してリライトを実施した方が早く成果が見込めます。「STEP②のツールでキーワード候補を洗い出す」でも紹介した「Googleサーチコンソール」を使用して選定を進めます。

また、ビッグキーワードを狙った記事で上位表示が獲得できていないコンテンツがあれば、リライトをしてロングテールキーワードとして改めて上位表示を狙うのも有効です。

まずは、現状のコンテンツを確認して「新規」と「リライト」のどちらの方が効率がよいか検討してみましょう。

ロングテールキーワードを主要な要素に含める

ロングテールキーワードは、コンテンツの主要な要素に含めることで初めて効果を発揮します。コンテンツを作成するときは下記要素にロングテールキーワードを含めるようにしましょう。

  • タイトル
  • ディスクリプション
  • 導入文
  • h2やh3の見出し
  • リンクのテキスト

タイトル

コンテンツのタイトルにロングテールキーワードを含めるようにしましょう。ロングテールキーワードをそのまま使用すると不自然になってしまう場合は、違和感がないように修正するのがポイントです。

タイトルにロングテールキーワードが含まれていると、SEO的に効果があるだけではなく、実際にキーワードを検索したユーザーが無意識にクリックしやすくなる効果もあります。

ディスクリプション

ディスクリプションにロングテールキーワードを含めるようにしましょう。ディスクリプションとは、検索結果のタイトル下に表示されるテキストです。PCでは全角120文字、スマートフォンでは50文字前後のテキストが表示されます。

ディスクリプションはSEOに直接影響はありませんが、Webページの概要を伝える役割があるため、適切に記載することでユーザーのクリックを促せます。ロングテールキーワードを含めることで、ユーザーに欲しい情報があることが伝わりやすくなります。
<参照サイト:Google検索セントラルブログ

導入文

導入文にもロングテールキーワードを含めるようにしましょう。導入文とは、コンテンツ内の見出しや文字の前に記載されているテキストです。

ユーザーがコンテンツを閲覧したときに最初に目にする導入文は、コンテンツの続きを閲覧するかを判断する重要な要素です。この記事の要点や詳細を知りたくなるような情報を盛り込むため、必然的にキーワードを使った文章になります。キーワードをあえて言い換えることなく、そのまま用いて簡潔にまとめることがポイントとなります。

h2やh3の見出し

h2やh3の見出しにも、できる限りロングテールキーワードを含めるようにしましょう。

各見出しには「検索エンジンに要点を伝える役割」と「ユーザーに要点を伝える役割」があります。そのため、ロングテールキーワードを上手く含めれば、要点が分かりやすいコンテンツが作成できます。分かりやすいコンテンツはGoogleからの評価も上がりやすくなります。

ただし、ロングテールキーワードを詰め込み過ぎてしまうと、読みにくいコンテンツとなりユーザーが離脱するリスクがあるので、不自然にならない程度に含めるのがポイントです。

リンクのテキスト

リンクのテキストにもロングテールキーワードを含めるようにしましょう。リンクのテキストとは、リンクが設定されている文字列のことです。このブログでいうと、冒頭と最後の「ジーピーオンラインにコンテンツ作成の相談をする」の「ジーピーオンラインにコンテンツ作成の相談をする」がリンクのテキストです。

ロングテールキーワードを含んだリンクのテキストで、関連コンテンツや参考サイトなどをリンクすると、多くの情報を網羅したコンテンツとして検索エンジンから評価を受けやすくなるメリットがあります。

適切なロングテールキーワードでアクセス数増加

ロングテールキーワードとは、3〜5語で構成されるフレーズで「競合性が低い」「コンバージョンを獲得しやすい」「ビッグキーワードの上位表示にもつながる」といったメリットがあります

取得したロングテールキーワードを自社の新規コンテンツ作成やリライトに上手く活用できれば、自社Webサイトのアクセス増加やコンバージョン率向上にもつながります。

しかし、適切なキーワードで適切なコンテンツを作成するのは簡単ではありません。
ジーピーオンラインではSEOを考慮したオウンドメディアの制作のご相談もお受けしております。
コンテンツ作成でお悩みの方はぜひご相談ください。

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この記事の著者
ケン

WRITERケン ライター

大手採用メディア運営企業にてWebコンテンツ制作に約10年携わった経験をもつコンテンツディレクター兼ライター。これまでの経験を活かし、有益なWebマーケティングに関する情報を発信していきます。

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