こんにちは、ジーピーオンライン(@gpol_tw)のふじです!
近年「オウンドメディアリクルーティング」という言葉が浸透し、採用サイトの重要性が増しています。しかし、いざ自社のサイトを作るとなると、どのような構成が正解なのか悩むご担当者さまも多いのではないでしょうか。
「採用サイトを制作・リニューアルしたいけれど、どの事例を参考にすればいいか分からない」
「自社の魅力を伝えるための最新トレンドを知りたい」
そんなWeb担当者さまのお悩みを解決するため、プロの視点で厳選した事例をご紹介いたします。本記事では、単なるデザインの美しさだけでなく、新卒・中途採用の戦略に基づいた設計のポイントを詳しく解説いたします。
採用サイトの制作もおまかせ!
もくじ
採用サイト制作で参考にすべき優れた事例7選
まずは、デザインの美しさだけでなく「課題解決のロジック」や「情報の可視化」に長けた、参考にすべき事例を厳選してご紹介します。
寄り添うコピーで堅いイメージを払拭|株式会社デンソー
1つ目の事例は、日本を代表する自動車部品メーカー、株式会社デンソーの新卒採用サイトです。
挑戦や熱意を全面に出すサイトは多いですが、ときにはそれが求職者にとって押し付けがましく感じられることもあります。しかし、デンソーのコピーは求職者の心にそっと寄り添うような、やわらかい文体で非常に共感を得やすいのが特徴です。
コンテンツ面では、「内定者の声」「新入社員の声」を集めたコンテンツが特徴的な点です。
いい面だけではなく、入社後に戸惑った面も紹介することでよりリアルな姿を伝えています。
デザイン面では、ポップな配色や、背景を含めて丸みを帯びた吹き出しを基調としたWebデザインで、親しみを感じさせてくれます。求職者目線の煽らない文体は、企業の誠実さを伝える上で非常に有効です。
ターゲットに安心感を与えたい場合の参考になる採用サイトです。
充実のコンテンツかつ情報が探しやすい|サイボウズ株式会社
2つ目は、IT・サービスの最先端を走るサイボウズ株式会社の採用情報ページです。
派手な演出こそありませんが、求職者の求めている情報が驚くほどシンプルに、かつ網羅的に用意されています。特に「採用で大切にしていること」というページでは、カルチャーフィットの基準を隠さずオープンにしています。採用基準を明確にすることで、求職者は選考過程でどこを見られるのかを掴みやすくなり、マッチング率の向上も狙える有益なコンテンツです。
また、オフィスの写真がふんだんに使われていることも特徴的です。
株式会社ツナググループ・ホールディングスの統計調査によると、企業選びでオフィス環境を重視すると答えた求職者は「69%」でした。
求職者にとって気になるオフィスの様子を、写真だけでなく、動画も活用することで実際に働いている姿をイメージできるようにしています。オフィスの見せ方の参考にもなる採用サイトです。
お仕事相関図による可視化|株式会社講談社
3つ目は、出版業界のリーディングカンパニーである講談社の2026年度定期採用サイトです。
特筆すべきは「お仕事相関図」という独創的なコンテンツといえます。企画がどのような流れで形になり、最終的に読者へ届けられるのか、その一連のプロセスを一枚の図にまとめています。
雑誌の編集者だけでなく、営業や宣伝、デジタル開発など、多岐にわたる職種がどう関わり合っているかが一目で分かります。求職者が抱く「自分はこの工程のどこを担当するのか」という疑問に分かりやすく回答しています。仕事内容への理解を劇的に深めている好例です。
膨大な情報量と社員参加型の設計|株式会社グッドパッチ
4つ目は、UI/UXデザインの先駆者である株式会社グッドパッチの採用サイトです。
世間が抱くデザイン会社のイメージと、実際に求めているビジネス・組織デザイン人材とのギャップを埋めることが大きなテーマとなっています。
最大の特徴は、圧倒的なコンテンツ量です。150名以上の社員アンケートや徹底的なリサーチに基づき、求職者の視点で魅力を際立たせる編集がなされています。また、動画生成AIを活用して写真を動かすなど、クリエイティブも非常に先進的です。
参考:https://x.com/sogitani_baigie/status/2001967708146217216
新しい技術を採り入れながら、自社らしさを多角的に伝える設計は非常に参考になります。
ページごとにタグをつけ、検索性を向上|NTTデータカスタマサービス株式会社
5つ目はシステムの企画・開発から保守まで担うNTTデータカスタマサービス株式会社の採用サイトです。
タイポグラフィを用いたデザインも先進性・プロフェッショナル性を感じさせ、特徴のひとつといえます。
それ以上に特徴的なのがメニューにある「TAG SEARCH」機能です。「初めての方へ」「選考中の方へ」「働く環境」などのタグを選択することで、関連するページを絞り込めます。ユーザーが多くの情報の中から必要な情報を探しやすくしようとすると、ページ名の羅列が多くなりがちです。タグでページを探せる機能があることで、世界観を大切にしつつ、検索性も高められています。
情報を整理し、スムーズな回遊を促したい場合に採り入れたい事例です。
街から理解を深める演出|ロート製薬株式会社
6つ目は大手製薬会社のロート製薬株式会社の採用サイトです。
スクロールによってアニメーションが動き、メッセージが読めるようになっています。街のイラストをもとに職種の紹介やインタビューページに自然とつながっており、サイト内を冒険するかのような演出です。
制作期間や費用はかかりますが、求職者に興味を抱かせる演出を考える際に参考となります。企業の事業領域を視覚的に分かりやすく伝え、親しみやすさを醸成している好例です。
冒険ファンタジーの世界観を軸にしたデザイン|株式会社福屋ホールディングス
7つ目は不動産流通を担う株式会社福屋ホールディングスの採用サイトです。
「未来、何者になる?」「一緒に目標を見つけよう」というメッセージをもとに、冒険ファンタジーの世界観を軸にしたデザインで構成されています。探検しながら情報を得られるような体験ができるだけでなく、マップにコンテンツがまとまっています。これにより、知りたい情報にすぐたどり着けるよう工夫されているのが特徴です。
求職者に届けたいメッセージをもとに、コンセプトとデザインが統一されている点で非常に参考になります。
【当社制作実績】高い成果を実現した成功事例3選
ここからは、制作会社としての知見を詰め込み、実際に応募数や出席率の向上といった成果に直結した当社の制作実績をご紹介いたします。
マッチングマトリクスで応募者2倍を実現|東京ガス株式会社
インフラ大手の東京ガス株式会社さまの事例です。
こちらのプロジェクトでは、選考領域(コース)が多すぎて学生が選択に迷ってしまうという課題がありました。そこで、自身の専攻や興味から直感的にコースが選べる「マッチングマトリクス」を独自開発して掲載しています。
また、全ページに掲載する情報を緻密に整理したことで、ユーザーが迷わず情報にたどり着けるよう設計しました。その結果、インターンシップの応募者数が前年比で2倍以上に増加いたしました。
ブルーを基調とした誠実な配色が、インフラ企業の信頼感という要素を際立たせています。
採用サイトURL:https://www.tokyo-gas.co.jp/recruit/newgrads/index.html
情報の具体化により出席率20%向上を実現|株式会社ニトリ
家具・インテリア製造小売大手の株式会社ニトリさまの事例です。
リニューアル前はインターンシップコースのデザインが抽象的で、内容が伝わりにくいという課題を抱えていました。そこで、主に以下の3点で、課題解決を目指しました。
- イラストレーターと協力し、各コースの内容を具体的にイメージできるビジュアルに刷新
- 長い説明文を避け、箇条書きを用いることで視認性を向上
- 学生が自身の特性や興味関心からコースを探せる機能の追加
これらの改善によって、インターンシップ出席率が昨年比で20%アップし、学生のキャリア理解を深めることに大きく貢献しています。
インターンシップサイト:https://www.nitori.co.jp/recruit/internship/
リニューアルで書類通過率約3.9倍を実現|株式会社ジーピーオンライン
当社自身の採用サイトの事例です。
オウンドメディアリクルーティングの強化を目的として、「驚きでも感動でもなく“ありがとう”を。」をスローガンに2022年にリニューアルいたしました。
リニューアル前後で比較すると書類通過率が約3.9倍へと増加しており、当社の求める人物像とマッチした応募者の割合が上がっています。以前の採用サイトからの変更点は、価値観、福利厚生、スタッフ紹介、評価制度など求職者が知りたいコンテンツの拡充です。事業内容も採用サイト内で改めて紹介する構成にいたしました。
コンテンツの中でも特徴的なのが、代表メッセージです。モチベーショングラフを交えた働く意義についてのメッセージから事業戦略まで、詳しく語っています。面接に訪れる求職者の方からも話題にあがることが多く、共感いただくポイントのひとつとなりました。
採用サイトの参考事例が探せるギャラリーサイト3選
採用サイトの参考事例をもっと見たい時は、ギャラリーサイトを利用すると一度に複数のサイトを収集できます。代表的なものをご紹介します。
- MUUUUU.ORG
- SANKOU!
- URAGAWA
- 番外編:実は一番使う?! Pinterest
MUUUUU.ORG
MUUUUU.ORG(ムーオルグ)は、国内のWebデザインギャラリーサイトです。実装技術よりも設計・デザインを優先し、企業サイトや採用サイトなど日常的な条件下で制作されたWebサイトを厳選。制作者・クライアント・ユーザーの3つの視点から、情報設計やユーザー導線が整った「よく考えられたデザイン」を紹介しています。
カテゴリから「採用サイト」のみに絞り込むことが可能で、239件(2026年4月時点)の採用サイトが登録されています。参考にしやすい事例が揃っています。
SANKOU!
SANKOU!(サンコウ)は、国内Webデザイン制作の参考に特化したギャラリー・リンク集サイトです。制作会社やフリーランスの実績は専用ページで確認でき、クレジットも掲載されています。
カテゴリから「採用サイト・採用ページ」を選択すると、採用サイトの事例だけを見られます。豊富な検索軸で絞り込めるため、目的に合った参考サイトを効率よく探せるギャラリーサイトです。
URAGAWA
URAGAWA(ウラガワ)は、デジタル・クリエイティブ業界の求人サイト「MOREWORKS」が運営しているギャラリーサイトです。制作会社の裏側情報を発信し、業界全体の価値向上を目指しています。
サイトタイプから「採用サイト」を選択すると絞り込むことが可能です。一覧のサムネイル画像はモバイル・PCワンボタンで切り替え表示でき、アワード受賞作品での絞り込みもできます。
番外編:実は一番使う?! Pinterest
採用サイトはリニューアル頻度が高いため、過去のデザインを遡るのが難しい場合もあります。
そんな時に便利なのがPinterest(ピンタレスト)です。Webやアプリ上にある画像から関連するものをピックアップしてフォルダ(ボード)に保存できます。
リニューアル以前のデザインが保存されていることも多く、ギャラリーサイトでは拾いきれない事例が見つかります。Webサイトに絞った事例だけでなく、ポスターなどの事例も同時に収集できる点から、デザイナーも日頃から活用しているアプリです。
採用サイト制作を成功させる3つのポイント
優れた採用サイトを制作する際のポイントは以下の3点です。
- コンセプトを言語化する
- 働く「人」を主役にする
- 評価制度やキャリアパスを詳述する
コンセプトを言語化する
優れたサイトには必ず一貫したコンセプトがあります。
「自社がどのような価値を提供し、どのような仲間を求めているのか」を定義することが出発点です。この軸が定まっていないと、どれだけ事例を真似してもバラバラな印象になってしまいます。
プロジェクト進行中のさまざまな判断基準にもなるため、まずはコンセプトを策定するようにしましょう。
【関連記事】採用サイトのコンセプトとは?作り方と他社事例を紹介
働く「人」を主役にする
求職者がもっとも関心を抱くのは「どんな人と働くか」です。同じ業界でも「働く人」は企業によって特徴が出るポイントのため、社風を表現したい際は積極的に掲載していきましょう。
人物のポーズやシーン、撮影場所、写真の色味によってもサイトの印象がかなり変わります。したがって、採用サイトの制作とセットで、撮影をおこなうことをおすすめします。
写真とあわせて、動画を撮影して採用サイトのメインビジュアル(MV)に使用したり、ムービーコンテンツを設けたりすることもおすすめです。静止画からさらに伝えられる情報が増え、求職者の印象に残りやすくなります。
コンテンツを充実させる
優れた採用サイトには、充実したコンテンツが必要不可欠です。求職者が知りたいことは何か、自社から伝えられることは何かを丁寧に洗い出していきましょう。この工程は、決してWeb制作会社だけで、またお客さまだけでできるものではありません。一緒に協力して情報を集め、適切な形で採用サイトに落とし込んでいく必要があります。
例えば、以下のような情報があると、求職者は入社後に理想とする働き方ができるのかをイメージしやすくなります。
- 評価制度やキャリアパスを詳細に掲載する
- 制度紹介でもインタビューコンテンツを設ける
概要だけに留まることの多い評価制度やキャリアパスですが、現在の評価制度を採用した理由や評価ポイント、キャリア形成の実績や年数などを開示できれば、求職者はよりリアルに活躍を想像できるようになります。特にスキルアップを希望して転職をする方に向けた中途採用を強化したい場合には、特に重要です。
あるいは、制度の紹介も一覧で掲示するだけでなく、実際に制度を活用している社員の声を届けることにより「制度があるだけではない」という安心感を与えられます。
【関連記事】採用サイトに必要なコンテンツとは?成功事例とポイントを紹介
【目的・ターゲット別】採用サイト制作の参考ポイント
採用サイトといっても、新卒・中途採用ごとに重要なポイントが異なります。新卒採用、中途採用、さらには中小企業が重要視すべきポイントについて解説します。
新卒採用向け:入社後のミスマッチを防ぐ「情報の具体化」
新卒サイトでは「社風」や「仕事内容」の解像度を高めることが重要です。就業経験のない学生に対し、いかにリアルな働く姿をイメージさせるかが鍵となります。
職種紹介や先輩社員インタビューを充実させ、不安を払拭する工夫をしましょう。
具体的な職種紹介ページの作り方や、新卒に特化した母集団形成の手法については、以下の記事で詳しく解説しています。
【関連記事】なぜ新卒採用サイトに職種紹介ページが必要なのか?効果的な作り方4つのコツも解説!
【関連記事】新卒採用に適した母集団形成方法6選!成功させる6つのポイントを解説
中途採用向け:キャリアパスと「情報の透明性」の提示
即戦力を求める中途採用では、待遇や評価制度、キャリアの広がりを論理的に示す必要があります。募集要項を具体化し、現在の評価制度を採用した背景などを開示することで、信頼感を醸成できます。
【関連記事】福利厚生コンテンツは採用サイトに必須?求職者に響くコンテンツの見せ方を解説
中小企業向け:大手と差別化する「独自性(コンセプト)」の確立
知名度に頼れない中小企業こそ、一貫したメッセージと写真での「人」の魅力発信が重要です。ターゲットとする求職者に対し、自社ならではの働きやすさや個性を強く訴求しましょう。
コンセプトに基づいたビジュアルアイデンティティ(VI)の確立が差別化に直結します。
【関連記事】中小企業の参考になる採用サイト事例5選!成功ポイントを解説
費用相場とスケジュール
事例を見て「自社でも作りたい」と思った際、まず気になるのはコストと期間ではないでしょうか。採用サイト制作は、ページ数や動画撮影の有無によって大きく変動します。自社の予算と納期に合わせた最適な制作会社選びをおこなうことが大切です。
検討段階で欠かせない費用相場の把握や、プロジェクトをスムーズに進めるための進行管理については、こちらに詳しくまとめています。
【関連記事】採用サイト制作費用の相場や目安は?当社の料金をもとにポイントを徹底解説!
まとめ:自社に最適な「参考」を見つけるために
採用サイト制作に正解はありませんが、成功しているサイトには共通して「ユーザーへの誠実さ」があります。今回ご紹介した事例を参考に、自社の強みを再定義することから始めてみましょう。
「自社に最適な構成が分からない」「戦略的な採用サイトを作りたい」とお考えの際は、ぜひ一度ご相談ください。Web制作のプロとして、ターゲットに響く最適な解決策をご提案いたします。
採用サイトの制作ならおまかせ!
ジーピーオンラインの採用サイト制作
採用ブランディングと採用マーケティングの視点から制作をおこなう、それがジーピーオンラインの採用サイト制作です。
コンテンツ企画や社員インタビューなどの取材、ライティング、撮影はもちろん、ブランドコンセプト策定やAIチャットボットの導入、SNS運用代行、映像制作など幅広く承ります。採用サイトの重要な要素となる写真は、撮影のディレクションをアートディレクターが担当することも可能です。
など、これまで当社では多くの企業さまの採用サイトを制作してきました。
また、当社においても、オウンドメディアを活用した採用活動にシフトしました。採用力の強化を目的として「驚きでも感動でもなく“ありがとう”を。」をスローガンにリクルートサイトのリニューアルをおこなった結果、書類通過率約3.9倍を実現し、当社の求める人物像とマッチした応募者の割合が上がっています。
人材獲得競争が激化している現代、変化する求職者ニーズを正確に捉え、オウンドメディアでの最適な情報発信と共感の醸成を通じて、求職者の母集団形成とマッチング精度の向上を支援します。
共感されるコンテンツづくりを!
採用サイト制作サービス資料を30秒でダウンロード
ジーピーオンラインの25年以上にわたる知見をもとに、候補者の感情を「認知」から「選択」へと導く戦略的採用サイト制作のポイントを最新の企業事例とともに詳しく解説しています。
ご入力いただいたメールアドレス宛に資料ダウンロードURLが即時に送信されます。
▼資料内容(一部)
-採用活動のジレンマ
-共感型採用のメリット
-感情ステップAIUEO
-成功事例
-プロジェクトの進め方
-よくあるご質問

WRITERふじ ディレクター
ホテル業界を経験後、2020年にジーピーオンラインに入社。ディレクターとしてコーポレート、製品・ブランドサイト、キャンペーンサイトなどさまざまなサイト制作に携わっています。
