多言語サイトの作り方|WordPress・Wixを使った制作方法を解説

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多言語サイトの作り方|WordPress・Wixを使った制作方法を解説

こんにちは、ジーピーオンラインのおおしろです!

近年、日本に訪れる外国人の増加やグローバル化にともない、多言語に対応しているWebサイトが増えています。日本語だけのサイトではなく多言語サイトを作りたいと思っているものの、「多言語サイトの作り方が分からなくて困っている」という方は多いのではないでしょうか?
この記事ではWordPressとWixを使った多言語サイトの制作方法を解説します。
多言語サイトのメリット・デメリットなどもご紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてください。

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もくじ

  1. 多言語サイト制作の考え方
  2. 【WordPress】多言語サイトをプラグインで制作する方法
    • Bogo
    • Polylang
    • WPML
  3. 【WordPress】多言語サイトをプラグインを使わずに制作する方法
    • 外国語ページのURLを決める
    • サブディレクトリを使用して外国語ページを作成する
    • 外国語ページ用のカテゴリー作成
    • パーマリンクを設定する
    • デザイン変更を検討する
    • シェアボタンの変更
    • ページhead内のメタタグを書き換える
    • 外国語ページ用のXMLサイトマップを作成する
  4. 多言語サイトをWixで制作する方法
    • 外国語ページの元となる日本語ページを翻訳する
    • 言語切り替えメニューを設置する
    • 外国語ページ用にデザインを変更する
  5. 多言語サイトのメリット
  6. 多言語サイトのデメリット
  7. 多言語サイト制作のポイント
    • 自動翻訳した記事をそのまま公開しない
    • 言語切り替えボタンの作成
    • 国ごとのSEO対策を意識する
    • リソース不足の場合は外部のプロに依頼
  8. まとめ

多言語サイト制作の考え方

多言語サイト制作の考え方

多言語サイトを制作する上では、前提として日本語サイトを制作しておく必要があります。その理由はすべての記事を英語に翻訳するのには、非常に長い時間と手間がかかるからです。
すべての記事を翻訳することでターゲットの幅が広くなるのですが、費用対効果が低くなります。
そのためどの国の人たちでも共通して需要があるであろう記事だけを英語に翻訳するという考え方が必要です。また1記事の全てを翻訳するのではなく、必要な量の情報だけを翻訳する考え方も大切です。

【WordPress】多言語サイトをプラグインで制作する方法

WordPressの多言語サイトを制作するために必要なプラグインには大きく3つのタイプがあります。
1つ目が日本語記事と英語記事を執筆して投稿するタイプで、簡単にお伝えすると2記事執筆します。
2つ目が1ページ内に日本語と英語の入力欄があるタイプで、記事は執筆しやすいです。
3つ目が自動翻訳ツールやアプリを使って日本語記事を英語記事に翻訳して投稿するタイプで、日本語記事を執筆するだけなので手間は少ないです。しかしツールやアプリでは正確に翻訳することは難しいとされているため、利用されている方は少なくなっています。

そしてWordPressの多言語サイトを制作するプラグインはさまざまあるのですが、人気のある下記の3つの中から活用することをおすすめします。

  • Bogo:軽量でシンプルなプラグイン。トラブルが発生する可能性が低い
  • Polylang:世界で最も利用されているプラグイン
  • WPML:ワンクリックで言語を切り替えられるが、有料のプラグイン

それぞれ目的に沿ったプラグインを使用することをおすすめします。

Bogo

Bogoは「Contact Form7」の制作者であるTakayuki Miyoshi氏が作成したプラグインです。軽量でシンプルなプラグインになっています。
Bogoは言語ごとにユニークなURLを生成することが可能で、強力なSEO効果を発揮します。またワンクリックで同一内容の別言語の記事を複製・作成できます。制作方法としては、日本語の記事を投稿した後に、英語の記事を投稿します。

Polylang

Polylangは世界で最も利用されているプラグインです。投稿した記事だけではなく、固定ページやカテゴリーなどにも対応しています。さらにalternateタグの設定が自動的におこなわれるため、SEO対策を自動的におこなってくれます。日本語・英語以外の言語にも対応したい場合は、Polylangがおすすめです。
制作方法としては、Bogoと同じく、日本語の記事を投稿した後に、英語の記事を投稿します。

WPML

WPMLは機能性に長けているプラグインで、ワンクリックで言語を切り替えることが可能です。
上記の2つよりも多機能なのですが、有料のプラグインです。翻訳を依頼する度に料金が発生するため、多くの記事を翻訳したい方にはおすすめしません。ただし他のプラグインがWPMLに対応していることが多くあるため、人によってはお金支払う価値はあると思います。
制作方法としては、1つの投稿画面に言語別の入力欄があります。

【WordPress】多言語サイトをプラグインを使わずに制作する方法

【WordPress】多言語サイトをプラグインを使わずに制作する方法

WordPressではプラグインを使用せずに多言語サイトを制作することが可能です。
具体的なステップは下記の通りです。

  1. 外国語ページのURLを決める
  2. サブディレクトリを使用して外国語ページを作成する
  3. 外国語ページ用のカテゴリー作成
  4. パーマリンクを設定する
  5. デザイン変更を検討する
  6. シェアボタンの変更
  7. ページhead内のメタタグを書き換える
  8. 外国語ページ用のXMLサイトマップを作成する

8ステップまであると考えると気が遠くなるかもしれませんが、複雑な手順はありません。
ステップ通りに制作するとプラグインを使わずに多言語サイトを完成させられます。

外国語ページのURLを決める

最初のステップはドメインを決めることです。Webサイト内でさまざまな言語を投稿してしまうと、ユーザーも検索エンジンも理解しにくくなります。そのため外国語ページのURLを分けることが大切です。

ページのURL構造には

  • 国別ドメイン(ccTLD)を使用する
  • サブドメインを使用する
  • サブディレクトリを使用する

という3つの方法があります。

国別ドメインはターゲットにしたい国が決まっている方にはメリットが多いですが、カナダ・アメリカなど英語圏全体に対応させたい場合は向いていません。サブドメインを使用すると、サブドメインを使用して新しいサイトを作ることが可能で、言語ごとに分けられます。しかしWordPressの場合は別々に管理しなくてはいけないため、SEO効果が低くなりやすいです。
サブディレクトリとは、英語ならドメインの「/en」を作るだけで公開できます。サブディレクトリを使用するとドメインを変更することなくまとめて管理できるのですが、ユーザーがサイト内を迷いやすくなる可能性があります。3つのURL構造にはそれぞれメリット・デメリットがあります。

サブディレクトリを使用して外国語ページを作成する

SEO強化・管理のしやすさの両方の観点から、サブディレクトリを使用した外国語ページがおすすめです。
1つのドメインにまとまっていることで、SEO強化につながります。
そして以下ではサブディレクトリを使用した外国語ページの作成方法についてお伝えしていきます。

外国語ページ用のカテゴリー作成

外国語ページ用のカテゴリーを作成するためには、「カテゴリー名・パーマリンク・親カテゴリー」の項目を入力する必要があります。カテゴリー名には「English」など一目でわかる名前に設定するのが理想で、パーマリンクも一目でわかるように「en」や「eng」などと設定してください。
親カテゴリーは「なし」で設定して問題ありません。

パーマリンクを設定する

外国語トップページと外国語記事のURLを分かりやすくするようにパーマリンクを設定します。
まずはWordPressのデフォルトだとカテゴリーページのURLに余計な文字が入れられているため、削除します。削除する方法は「No Category Base (WPML)」というプラグインを導入し、有効化するだけです。
次に記事URLにカテゴリー名を入れます。ダッシュボードの設定からパーマリンク設定を開いて、「カスタム構造」にチェックを入れます。そして右側に空白があるので、そこに「/%category%/%postname%」と入力すると、記事のURLにカテゴリー名が入ります。

デザイン変更を検討する

カテゴリーが外国語のページはデザインを変更するか検討してみてください。もし、ターゲットとしている国が決まっている場合は、その国好みの色やデザインに変更することをおすすめします。
WordPressでカテゴリーページが表示されるときには、通常「category.php」というファイルが読み込まれています。そのため読み込まれるファイルを変更すると、デザインを変更できます。変更する方法はシンプルで「category-カテゴリ-スラッグ名.php」というファイルを作成して、テーマフォルダの中に入れるだけです。中に入れると優先的に読み込まれるようになり、デザインの変更が完了します。

シェアボタンの変更

日本と海外では使用されているSNSが異なるため、海外向けのシェアボタンに変更する必要があります。
海外のサイトを参考にするのが最適ですが、以下のSNSシェアボタンを設定するのが無難だと思います。

  • Twitter
  • Facebook
  • Pinterest
  • Linked In

上記4つのSNSを参考に海外向けのシェアボタンへ変更するようにしてください。

ページhead内のメタタグを書き換える

次にページheadタグ内のメタタグを書き換える必要があります。まずは言語を指定するコードを変更します。header-en.phpに書かれている「<html lang=“ja”>」を「<html lang=“en”>」に変更してください。そして検索エンジンに「この日本語ページの英語版はこのページです」と伝えるためにコードを変更します。日本語と外国語のページに「<link rel=”alternate” href=”~” hreflang=”~” >」というタグを書きます。URLの「~」の部分に外国語ページのURLと対応する日本語ページのURLを書き込むと、変更は完了します。必ず両方のページに書き込むようにしてください。

外国語ページ用のXMLサイトマップを作成する

最後に外国語ページ用のXMLサイトマップを作り、Googleに登録します。
WordPressの定番プラグインの「XML-sitemap」では、「一部のカテゴリーだけ別のサイトマップに登録する」ということができないため、外国語の記事がサイトマップに含まれないように設定します。そして外国語用のサイトマップを別途で作成します。サイトマップに登録してからインデックスされるまで1週間〜10日ほど時間がかかりますが、気長に待ってください。

多言語サイトをWixで制作する方法

多言語サイトをWixで制作する方法

多言語サイトをWixで制作する方法は、下記の3つの方法となります。

  1. 外国語ページの元となる日本語ページを翻訳する
  2. 言語切り替えメニューを設置する
  3. 外国語ページ用にデザインを変更する

Wixでは、最初から指定した国の言語で作成する必要はなく、翻訳・切り替え機能を活用すれば、多言語サイトを制作できます。

外国語ページの元となる日本語ページを翻訳する

まずは外国語ページと元となる日本語ページの翻訳をおこないましょう。
日本語ページの翻訳を、自身でおこなうことが難しければ、翻訳家に依頼するかグーグル翻訳などの機械翻訳を利用して翻訳することをおすすめします。
Wixにあるマルチリンガル機能では、編集画面から直接翻訳を入力できるだけではなく、Google翻訳を使って自動翻訳してくれる機能も備わっています。
注意点として機械翻訳の場合はそのまま直訳されるので文法・文化的なニュアンスまで翻訳することは難しくなっており、多少の修正は必要だということを理解しておいてください。

言語切り替えメニューを設置する

Wixでホームページを作成する際、エディタ(編集画面)の設定から言語を切り替えるメニューを設置することができます。
これは、外国語ページを用意しておけば「日本語表示⇆英語表示」などの切り替えがワンクリックで可能となるので、日本語ページの翻訳が完了したら必ず設置することをおすすめします。
サイトに訪れたユーザーには、簡単にサイト内を移動できるようにコンテンツにある「テキスト・画像・ギャラリー・背景・ボタン・リンク・メニュー」が翻訳されます。

外国語ページ用にデザインを変更する

外国語ページに翻訳する際、テキスト翻訳だけではなく写真・画像も外国に合わせて切り替えることが可能です。
例えば、日本語ページのトップには日本の風景画像を使用している場合、英語圏のユーザーが訪れて切り替えると、自由の女神の写真に変更させるということも可能です。
つまり、テキスト部分だけではなく写真・画像も海外向けに合ったものを用意しておくと、誰が見てもサイトのイメージが好意的なものになります。

多言語サイトのメリット

多言語サイトを制作することによって「インバウンドの集客が可能」、「国内企業に対して『グローバル展開企業』としての印象を与えることができる」という2つのメリットが得られます。
日本国内の市場だけでは限界があると感じている方は多言語サイトを活用し、市場を世界に拡大することを検討してみてください。
また、世界市場に目を向けることで事業の印象も強くなり、国内でのビジネスにもチャンスが増えるかもしれません。

多言語サイトのデメリット

多言語サイトを制作する上で、1つのデメリットがあります。
それは「サイト制作にコストと手間がかかる」です。日本語サイトを完成した後に、プラスアルファで多言語対応サイトにしようとすると、当たり前ですが時間もコストも負担が増えます。多言語サイトを制作すると考えた時点で、労力はかかると覚悟されていると思いますが、やはり、多言語サイトを制作する上でのこのデメリットは避けられません。

多言語サイト制作のポイント

多言語サイト制作のポイント

多言語サイト制作にあたって、以下4つのポイントを抑えておきましょう。

  • 自動翻訳した記事をそのまま使用しない
  • 言語切り替えボタンの作成
  • 国ごとのSEO対策を意識する
  • リソース不足の場合は外部のプロに依頼

誰が見てもわかりやすいサイトということを意識するには、自動翻訳をそのまま使わず、わかりやすい言語切り替えボタンの設置や、Webサイトである以上SEO対策についても考えなければいけません。

自動翻訳した記事をそのまま使用しない

自動翻訳した記事をそのまま公開すると、読者が見にくいと思うだけではなく、「Googleの品質に関するガイドライン」にて、ペナルティの対象となる可能性があります。
ユーザーからはマイナスイメージを持たれ、Googleからのペナルティも受けなければならないとなると、せっかく制作したサイトが評価を得られずに失敗に終わります。
時間とコストをかけて制作したサイトが成功要因の1つとなるように、自動翻訳した記事をそのまま公開するのは避けましょう。

言語切り替えボタンの作成

上記の【言語切り替えメニューを設置する】でも説明したように、言語切り替えボタンがあると、海外の方が見てもスムーズにサイトを閲覧できるのでユーザーに好印象を持たれるサイトとなるでしょう。
例として、国旗などを言語切り替えボタンのデザインにすると、よりわかりやすく言語の切り替えができます。
多言語サイトを制作する際は、言語切り替えボタンの設置・作成を忘れないでください。

国ごとのSEO対策を意識する

日本語・外国語ページの翻訳が完了したら、作成した各言語のサイトが検索結果に表示されるようにSEO(検索エンジン最適化)対策をおこないましょう。
各国によって、Web検索の傾向やニーズが異なるため、まずは翻訳している言語のキーワード調査などをおこない、調査結果に応じて各国に合うSEO設定を施しましょう。そうすると、その言語を母国語とするユーザーが自社の提供する商品・サービスに関連した検索をすれば、多言語対応しているサイトが検索結果に表示される可能性が高くなります。

リソース不足の場合は外部のプロに依頼

多言語サイトの制作を進めるにあたり、人員や知識などのリソース不足が見受けられた場合は、外部のプロに依頼することをおすすめします。
当社では多言語サイトの実績も豊富にあり、お客さまの目的に応じた制作のご提案が可能です。
どのように進めていけばよいか分からないという方はぜひご相談ください。

まとめ

この記事では、WordPressとWixを使った多言語サイトの制作方法を解説しました。
多言語サイトを制作することは、労力やコストも増えるという一面がありますが、ターゲット・市場を一気に世界に向けられるので、自社サービスや商品の販路拡大にも繋がります。
この記事を参考に、多言語サイトの制作を進めてみてください。

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この記事の著者
おおしろ

WRITERおおしろ 広報

Webサイトの解析や広告運用など、Webマーケティングに関する記事を執筆していきます。

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