Webサイト運用サーバーの選び方、特徴をふまえて解説!

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Webサイト運用サーバーの選び方、特徴をふまえて解説!

こんにちは、ジーピーオンラインのアヤです!

Webサイトの運営にはサーバーが欠かせませんが、種類や利用形態はさまざまで用語すら分からないというWeb担当者も多いのではないでしょうか。実際にWebサーバーの選び方や相談の仕方が分からないという声もいただきます。本記事では、最適なサーバーを選ぶために必要な知識、サーバーの選び方をまとめました。おすすめのサーバーもWeb制作会社目線で紹介しているため、ぜひご覧ください。

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機能から見たサーバーの種類

まずは、サイトの運営に必要なサーバーの種類について解説します。

コンテンツを供給するWebサーバー

サイトのデータをパソコンやスマートフォンなどの端末に送るサーバーのことをWebサーバーといいます。ブラウザからのリクエストを受け取ったとき、Webサーバーがデータを送り返しています。Webサーバーを構成するソフトウェアとしては主にApache(Apache HTTP Server)、Nginx、IISが採用されていることが多いです。その中でも特にApache、Nginxが代表的でシェア率が高い傾向があり、当社はApacheを採用しています。

Apacheはオープンソースソフトウェアのため開発者が多く、対応できる機能の豊富さや対応できる動作環境が広いという特徴があります。1995年にリリースされてから愛用するユーザーは多く、信頼性が高いソフトウェアといえます。Nginxは2004年にリリースされたオープンソースソフトウェアで、処理速度に優れ、高負荷に強い点が魅力で開発者に人気があります。IISとは、Microsoft社が提供しているソフトウェアでWindowsと相性抜群です。日本語のマニュアルも多く、扱いやすいのが特徴です。Webサーバーのソフトウェアは挙げた3種類以外にも多くのものが存在します。

アドレスを伝えるDNSサーバー

DNSサーバーとは、ドメイン名とIPアドレスを変換する仕組みを持つサーバーのことです。ネームサーバーと呼ばれていたり、変換することを名前解決と呼んだりもします。ドメイン名とは、サイトのURLに必ず含まれる「gpol.co.jp」といった文字のことです。英数字などで構成されたドメイン名をDNSサーバーが数字で構成されたIPアドレスに変換します。IPアドレスは機械にとって分かりやすい表記で、ドメイン名は人間から見て分かりやすい表記です。

変換をおこなうにはドメイン名とIPアドレスがあらかじめ紐付けされている必要があります。その紐付け情報はDNSサーバーに登録することで名前変換が正常におこなわれるようになります。登録作業がある分、ドメイン名の変更をおこなった場合や、Webサーバーを新しいレンタルサーバーに乗り換える場合は、情報がDNSサーバーに反映されるまで少し時間がかかることがあります。

情報を格納するデータベースサーバー

データベースサーバー(DBサーバー)は、サイトが扱っているデータを格納し、管理するサーバーのことです。DBサーバーの中でも、表の形でデータを管理するDBの主流なソフトウェアとしてMySQL、PostgreSQL、Oracleが有名で、当社はMySQLを扱う機会が圧倒的に多いです。サイトのシステム構造として、Webサーバーのほかに、アプリケーションサーバーとDBサーバーの3階層システム構造で運営されるのが主流になっています。DBサーバーは3階層のうち最下層の部分です。

DBサーバーの主な役割はデータの保存であり、サイトに必要なデータを一元管理し、検索・更新・削除といった処理をおこないます。また、アプリケーション層と連携する役割もあり、DB内のデータが必要になったときはリクエストに応じて情報を返したり、データの書き換えや削除をおこなったりします。データを保存するという役割上、セキュリティ性の高さが重要なサーバーですが、ほかの層と分けることで安全性を確保しています。CMSの導入やECサイトの構築など、動的なコンテンツを提供する場合は必要になります。

メールサーバー

メールサーバーは名前の通りメールを送信・受信できるサーバーのことです。メールサーバーが動くには3つの異なる役割を持つサーバーが働く必要があります。まずメールを送信する役割を持つのはSMTPサーバーです。メールを送信するとSMTPサーバーがDNSサーバーを通して宛先を照会し、その段階で初めて相手のメールサーバーにメールが届きます。郵便局に手紙を出して住所通りに配達員が手紙を届けるのと似たようなものです。

メール受信の役割を持つのがPOP/IMAPサーバーで、逆にSMTPサーバーから送られたメールを受け取り、メールボックスに保存してくれます。受信する仕組みはPOPとIMAPという種類があり、それぞれ仕組みが異なります。POPサーバーは任意のタイミングでメールボックスからメールを取り出し、端末へダウンロードする仕組みになっており、オフラインでもメールを読めます。IMAPサーバーは、サーバーにメールを保存した状態で管理する仕組みになっており、保存容量が少ないスマートフォンで利用されることが多いです。

形態から見たサーバーの種類

ホストから見たサーバーの種類

次にサーバーをレンタルするのかしないのか、レンタルするならどういうレンタルの仕方があるのかなど、利用形態ごとで見るサーバーの種類と違いについて解説します。

自由度が高い自社サーバー

自社サーバーとは、購入したサーバー本体を会社内に設置して管理・運営することをいいます。知識さえあればサーバーを希望の構成で構築できるため、自由度が高いのがメリットです。予算を抑えたり、任意のOSやアプリを採用したりできます。

しかし、すべて自分で管理しないといけない形態のため、知識や技術がない場合は環境構築の段階からハードルが高いというデメリットがあります。また、サーバー本体の購入代金など初期費用自体が高いのです。セキュリティ対策やメンテナンスは社内でおこなう必要があるため、社内にサーバー運用するための知識や技術に長けた人材がいる必要があります。昨今においては自社サーバーを採用されているお客さまを見かけることがなくなりました。

自社のみで利用する専用サーバー

サーバー会社が有料でサーバーの一部を利用者に貸し出すサービスをレンタルサーバーと言いますが、専用サーバーはそのレンタルサーバーのプラン種別のひとつです。共有サーバーと比較して、レンタルサーバーは低コストで手軽に導入できます。しかしひとつのサーバーを他社と共有する共用サーバーの場合、スペックが限定的で容量も少ないのが難点でした。

それを解決してくれるのが、ひとつ以上のサーバーを自社だけで独占できる専用サーバーです。共用サーバーと異なり、サーバー本体のスペックを独占できるのが一番のメリットです。拡張性が高く、root権限が持てるためサーバー内の全ファイルにアクセスできます。利用できる容量も大きいです。そのため、高負荷アクセスに対応できるサーバーを構築するのに向いており、大規模なWebサービスやサイトを運営するのに適しています。

高品質が魅力の専用サーバーですが、初期費用が高くて管理はユーザー側がおこなう必要があります。サービスの提供会社よってはサーバーの管理を代行してくれるプランを利用できる場合があるため、知識のある人材がいないなら利用することも検討してみましょう。

分け合って使用する共用サーバー

共用サーバーは、1台のサーバーを複数人のユーザーで分けあって利用する形態のことです。当社の大阪オフィスでは、フロアの1画をグループ会社が利用しておりますが、同じように全体のうちの1画を借りていると考えると分かりやすいでしょう。レンタル料金がほかの形態より安いのがメリットです。レンタルサーバーといえば共用、というように一般的によく知られている形態でもあります。

ほかの形態と比べて安いのが魅力ですが制限が多く、カスタマイズ性は低めです。先ほどのオフィスの例で言うと、当社が真夏に空調を切ってしまうと1画を借りているグループ会社もその影響で部屋が暑くなります。これと同じように、ほかのユーザーのサイトにアクセスが集中した場合、影響を受けて自社のサイトも表示されにくくなるなど、サーバー障害の影響を受けやすいデメリットがあります。サイトの表示が不安定だと自社の信用に関わるため、価格を抑えられるメリットはあるものの障害をなるべく避けたい場合は向きません。

利便性が高いVPSサーバー

VPS(Virtual Private Server)サーバーは、仮想的な専用サーバーを利用できる形態のことを指します。サーバー1台を物理的に独占しているわけではないため、スペックや負荷の強さで比較した場合は専用サーバーの方が優れているところがあります。

VPSサーバーは物理的なサーバー上に仮想サーバーを作成する仕組みになっており、どちらかといえば仕組みは共用サーバーに近い形態です。共用サーバーと違う点は、VPSはユーザーごとにリソースの領域が確保されているため、実際の使用感は専用サーバーに近いということです。

拡張性が高く、専用サーバーと同じようにroot権限を持てたり、インストールするアプリやOSを選択できたりするため、知識さえあれば自由にサーバーを構成できます。初期費用はかからないことがほとんどです。月額料金は専用サーバーで数万円かかるところを月数千円で利用することもできます。コストを抑えつつそれなりのスペックのサーバーを求める場合におすすめです。

拡張性が高いクラウドサーバー

VPSよりも拡張性が高い形態がクラウドサーバーです。仮想サーバーを借りるという点ではVPSと共通しています。VPSの場合、決まったリソースの仮想環境そのものが提供されますが、クラウドの場合は用途に合わせて仮想サーバーの環境を作るところから自由にできます。また、1契約で複数台分の仮想サーバーの構築が可能で、リソースも任意に割り当てることが可能です。サーバーの仕組み上、ほかのユーザーとの共有部分はありますが、影響を受ける可能性は低いため企業が利用するのに適しています。

スケーラビリティに富むため、サービス規模やアクセス負荷の変化に合わせて柔軟にリソースを増減させられます。カスタマイズ性が高いため、自社に必要な環境を状況や目的に合わせて構築しやすいですが、使いこなすには専門的な知識が求められます。料金は月額固定の場合もありますが、従量課金制が主流で、稼働時間、データ転送量などを基準に利用した分だけ支払うためムダな費用が発生しません。初期費用はかからない場合がほとんどです。

Webサイトのサーバーに必要なスペック要件

次に、サイトの運営で必要とされるサーバーのスペック要件について解説します。

データを格納するストレージ

転送量とは、アクセスしてきたユーザーのもとにサーバー側から送信できるデータの合計量です。ユーザーに送信できるデータ量には上限があってサーバー側で設定されています。転送量を気にするシチュエーションとして、キャンペーンサイトなどの一時的なアクセス増を見込む場合です。通常時と比べて一時的に大幅なアクセス増が想定される際は、クラウドサーバーを検討するケースが多く、事前にどのくらいの転送量になるかなど(どのくらいの課金具合になるかなど)を計算します。

データを届ける転送量

転送量とは、アクセスしてきたユーザーのもとにサーバー側から送信できるデータの合計量です。ユーザーに送信できるデータ量には上限があってサーバー側で設定されています。上限を超えてしまうとサイトがアクセス不能になるか、表示が大幅に遅くなるか、利用サービス会社から追加料金を請求されるといったデメリットが発生するので、サーバーの転送量は多い方が問題を避けやすいです。

では、どれくらいの転送量があれば大丈夫なのでしょうか。Webページのファイルサイズは大体1.0~3.0MB、企業サイトへの1日のアクセス数は100~500pv程度がほとんどだと言われています。つまり「ファイルサイズ×予想できるアクセス量」で1日に必要な転送量を算出すると、3.0MB×500pv=1.5GBになります。ただ、SNSの拡散やメディア紹介などで一時的にアクセスが多くなったりする場合を考えると、転送量には余裕を持っておきたいものです。

実は、料金の安いレンタルサーバーでも、転送量は30GB/1日の条件を満たしています。つまり1日10,000pvのアクセスがあっても、耐えうる転送量をあらかじめ備えているのです。ただ、そもそもアクセスの多いメディアサイトやBtoCサイトなどを運営されている場合は、アクセス数とファイルサイズに合わせてサーバーを選ぶ必要があります。

リクエストをさばき切る処理能力

サーバーの処理能力が高いと応答速度が早く、多くのユーザーアクセスを同時に処理することが可能です。処理性能が低いサーバーだと処理速度が遅くなり、サイトの表示も遅くなります。サイトの表示が遅くなるとユーザーは待ちきれずにほかのサイトへ離脱してしまうため、機会損失を出さないためにもサーバーの処理能力の高さは重要です。

処理性能はCPUの性能でほとんど決まります。そのため、処理性能の高さにこだわるなら高性能CPUが搭載されたサーバーを選択するのがよいということです。しかし、性能の良さはサーバーの価格にも反映されるため、料金が高額になりやすい点は注意しておきましょう。サーバーを選ぶ目安としては、基本的に最新のCPUが搭載されたものを選ぶとよいでしょう。性能が同じ場合はクロック周波数、コア数を比べて数値が大きいものを選びましょう。

CPU以外の要素ではメモリ容量の多さも確認しておいた方が良いです。メモリ容量の目安はサイトを始めたばかりなら4GB程度、月に数万のアクセスがあったり、収益が出ていたりする場合は、余裕を持って16GB程度のサーバーを選ぶとよいでしょう。

Webサイトのサーバーの選び方

Webサイトのサーバーの選び方

今まで触れてきたことを踏まえて、サーバーをどんな観点で選べばいいかについて解説します。

必要十分なキャパシティ

サーバーの処理速度が落ちないよう十分なスペックを持ったレンタルサーバーを選びましょう。転送量は1日/30GB以上、CPUは最新の近いもの、メモリ容量は4GB以上を目安にし、負荷がかかってもキャパシティオーバーにならないスペックを選んでください。また、運営するサイトの規模が大きい場合は、サーバーのスペックが本当に見合っているかどうか過去のアクセス数の推移を踏まえてきちんと検討しましょう。

表示速度が遅くなると離脱率が上がるばかりか顧客満足度にも影響します。また、SEOにも不利になり検索順位が上がりにくくなる可能性もあります。スペックが高いとかかる費用も上がりますが、だからといって、ギリギリのスペックを狙うのではなく、アクセスが一時的に集中しても問題ない程度のスペックが必要でしょう。

将来に備えた拡張性

サイトの立ち上げ当初はキャパシティが十分でも、将来的に規模が大きくなることも予想できます。長期的に見て拡張性のあるレンタルサーバーを借りておくと、サイトの規模を拡大したいときに素早く対応しやすいです。

例えばクラウドサーバーなら、柔軟にサーバー台数を増やしたりスペックを変更したりできるため、状況に合わせた対応がしやすいといえます。もちろん、サーバーに高い処理能力を求めるような使い方をするとコストも当然上がるため、予想の範囲内の費用で収まるかどうかも、事前に考えておくとよいでしょう。

ダウンしない安定性

サーバー障害にどれくらい強いかという点も選ぶ上では重要な要素です。アクセス負荷に弱い場合やダウンしてサイトを表示できない状態になると、ユーザーが訪問できる状態を維持できていれば本来得られていたはずの機会や収益を逃すことになります。また、あまりにもサイトが不安定だと業務や企業としての信用に悪影響があるため、堅牢でトラブルの少なそうなレンタルサーバーを選択する必要があります。

安定性を判断する上で参考になるのが、サーバーのSLA(サービス品質保証)と稼働率がどう記載されているかです。稼働率、SLAが99.99%と書かれている場合、耐障害性が高く信頼できるサーバーといえます。

やりたいことのできる自由度

レンタルサーバーには共用、専用、VPS、クラウドといった種類があり、それぞれのサーバー構成で対応できる設定や利用の自由度が異なります。例えば、SSH対応、任意のアプリをインストールできるかどうか、SSL利用、独自ドメインなどが使えるかどうかそれぞれ異なります。安価さが特徴の共用サーバーは制限が多いため、サーバー構成を自由にカスタマイズしたい場合は専用サーバーやVPS、クラウドが選択肢に入るでしょう。

管理する人員のための使いやすさ

サーバーの運用時に目にする管理画面、UI(ユーザーインターフェース)なども利用サービスごとにデザインが異なります。使いやすいUIが採用されているサーバーを選ぶことは、サーバー運用のしやすさに関わるため大切なことです。管理画面は社員が直接触るもののため、使いやすいかどうかは人的コストにも直結します。使いやすさは実際に使ってみないと分からない部分が多いですが、企業の導入例が多いかどうかが判断材料になるでしょう。

企業では特に重要なセキュリティ

企業がサーバーを運用する場合、セキュリティ対策はとても重要なものです。個人情報漏洩、乗っ取り、改ざん、踏み台など、さまざまなサイバー攻撃の脅威があり、しっかりとした対策をしていなければ、大きな被害を受けて信用を失う可能性も出てきます。そのため、サーバーを借りる場合は、セキュリティ対策がどれくらい備わっているのか確認しておきましょう。セキュリティに関係するサーバーの機能として、SSL、WAF、IDS/IPS、Web改ざん検知などがあります。

基本的なセキュリティとして、当社ではSSLを必ず導入していただいています。データの暗号化をおこなう技術で、盗聴・改ざんを防ぎます。個人情報を安全にやり取りする場合は必須です。サイトの特性や特質によっては不正アクセスに対処できるWAF、Web改ざん検知などもあった方がよいでしょう。そして、サイトやデータの不正アクセスなど、万が一のためにバックアップを取っておくことも大切です。サーバーによってはオプションが用意されていることがあります。

頼れるサポート体制

サーバー運用中の不明点や不具合などが発生した場合、必要に応じてサポートが受けられるかどうかもポイントです。特にサーバー運用の知識を持つ人材がいない企業ほど、トラブル発生時にサポート頼みになるため重要性は高いといえます。問題解決力が高いのは当然ですが、できれば24時間年中無休でサポートを受け付けしていて、問い合わせ手段が豊富(メール、電話、チャット)なサービス会社だと安心です。

全てとトレードオフとなるコスト

費用は抑えられるなら抑えた方がいいのは確かです。しかし、コストを抑えると拡張性や自由度、スペックなど全ての要素とのトレードオフとなり、必要なスペックが不足しているサーバーしか選択肢にない状態となるでしょう。そのため、目的に合ったサーバーを選ぶためには、それなりの費用がかかることを理解しておく必要があります。

費用を抑えながらサーバーを選ぶには、サイトを運営するのにどの程度のスペックのサーバーが必要なのかきちんと見極めて選定することです。必要な機能、能力、サポート体制の充実度とそれらにかかるコストのバランスを考えながら選びましょう。

おすすめレンタルサーバー

当社で長年お客さまのサーバーを見繕ってきたスタッフによる、独断と主観の混じったおすすめのレンタルサーバーをご紹介します。色々なレンタルサーバー会社とお客さまの仲介業務をしてきたからこその3選ですので、ぜひご参考ください。

災害時にも安全性を保つ「CPI」

auなど携帯キャリアサービスでもなじみがあるKDDIが運営するレンタルサーバーです。KDDIならではの技術力やノウハウがレンタルサーバーにも活かされており、多くの法人企業、官公庁に利用されています。運用実績は20年以上と長く、信頼性の高いサービスです。サーバーはシェアードプラン(共用)、マネージドプラン(専用)、ハイブリッドプラン(専用)があります。どのプランも転送量が無制限に設定されているため上限を気にする必要はありません。

シェアードプランは、共用ではあるものの障害の出にくさに配慮された設計になっています。容量はWeb領域が主契約ドメインで300GB(マルチドメインなら100GB)、メール領域が1ドメイン200GBの割り当てがあり、セキュリティは標準でWAF、SSLに対応しています。初期費用は12ヶ月契約なら0円、それ以外は22,000円かかります。月額費用は4,180~4,840円で12ヶ月一括払いが最安です。

マネージドプランはサーバーの管理・保守をCPIに任せられるプランで、容量はSSD480GBが標準です。セキュリティは共用SSL、100ページ分のWeb改ざん検知が標準でついてきます。初期費用は101,200~154,000円、月額費用は12ヶ月契約一括払いで29,700~62,700円です。

ハイブリッドプランは専用サーバーのことで、root権限を持てるため、自社で運用したい場合におすすめです。ストレージは標準でSSD480GB、最大2880GBまで対応でき、有料オプションのセキュリティでWeb改ざん検知、メールのウイルス&スパムチェック、添付ファイルの暗号化が可能です。初期費用は165,000円、月額換算費用は12ヶ月契約一括払いで22,000~40,700円です。

ビジネスの規模に応じて利用可能な「AWS」

AWS(アマゾンWebサービス)は、世界的大手通販サイトのAmazonが提供しているクラウドコンピューティングサービスです。AWSをサイト運営で利用するなら仮想サーバーとして利用できるAmazonEC2を選択します。クラウドサーバーと同様の使い方が可能で、複数の仮想サーバーを作成したり、リソースを柔軟に増減させたりできます。データ転送量の上限はなく、データ転送量に応じて課金されます。ストレージは1GB単位で課金される仕組みです。

セキュリティの水準は高く、ISO27001など複数の国際基準を満たすレベルです。初期費用はかかりません。サポートは問い合わせページから受け付けしており、AWSのエンジニアが日本語で技術支援をおこないます。有料のサポートプランもあり、ビジネスサポート以上のプランなら電話やチャットの対応を24時間365日体制で受けられます。

料金体系は利用した分だけの費用が発生するオンデマンドインスタンス(従量課金制)がおすすめです。費用の試算はAWSが提供する簡易見積もりツールを使うと分かりやすいです。当社のお客さまでも一時的にアクセスがあがると見込まれるキャンペーンサイトやBtoCサービスなどで採用するシーンが増えてきました。
AWS 料金見積りツール:https://calculator.aws/#/

容量が大きく複数管理人設定が可能!「さくらサーバービジネス」

さくらサーバーは、国内企業のさくらインターネットが提供するレンタルサーバーです。歴史は長く、1996年からサービスが始まり20年以上の間ユーザーに愛され続けています。CPIと同様に管理画面が使いやすい方だということで選出しました。法人向けのプランでは、ビジネス、上位プランのビジネスプロ、マネージドプランの3つがあります。どのプランでもSSL、WAFのセキュリティ、無料の電話・メールサポートは標準で含まれています。

ビジネスプランはストレージに300GB使用できます。対応する転送量は900GB/1日です。初期費用が5,238円、月額料金2,619円です。ビジネスプロはストレージに500GB使用できます。対応する転送量は1000GB/日です。初期費用が5,238円、月額料金4,714円です。

マネージドプランは一台の専用サーバーを確保する仕様です。HDD(700GB)とSSD(360GB)のどちらかを選べます。転送量は1,000GB/日です。初期費用が49,500円(HDD)または60,500円(SSD)、月額料金は13,200円(HDD)、19,800円(SSD)です。

 

以上のことを参考にして、自社と相性が良さそうなサイト運営のためのサーバーを選んでみてください。最後におすすめした3社のサーバーは特に法人向けのサーバーとして安定しており、スペックも優れています。

自社に合ったサーバー選びで信頼度を高めましょう

サイト運用をするには自社サーバーを設置するか、レンタルサーバーを借りる必要があります。サーバーにはさまざまな種類があり、搭載機能やカスタマイズの自由度も異なります。法人向けのサーバーを選ぶ場合、コストはかかりますが、必要なスペック要件を満たし、稼働率などの安定性が高く、セキュリティ対策がきちんとできるサービスを選ぶことをおすすめします。処理性能が悪い場合やサイトの表示が不安定だと信頼性に関わります。

ジーピーオンラインはコンテンツ作りからサイトのサーバー選定・運用までの一連の流れをサポートし、多くの大手企業のサイト構築にも携わってきました。Webサイト構築でお悩みの場合はぜひご相談ください。

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この記事の著者
アヤ

WRITERアヤ 広報

SEOコンテンツの提案業務を中心に担当。Webサイト制作のことならぜひご相談ください!

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