
こんにちは、ジーピーオンラインのさえです!
GoogleがWebサイトやWebページを評価する際の基準に「E-A-T」があります。SEOに注力したい方は必ず知っておきたい内容ですが、よく理解できていない方も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では「E-A-T」とは何か、どのように評価を高めていけばよいかを分かりやすく丁寧に解説していきます。
もくじ
E-A-Tとは
E-A-Tとは、GoogleがWebサイトやWebページの品質を評価する際に基準としているもののひとつです。「E」「A」「T」はそれぞれExpertise = 専門性、Authoritativeness = 権威性、 Trustworthiness = 信頼性を意味しています。
Expertise 専門性
専門性は、何か一つのトピックに対して深く詳細な情報を提供している状態を指します。例えば、健康に関するコンテンツを掲載したい場合、睡眠、運動、食事についてそれぞれ5ページ作成するよりも、睡眠についてのコンテンツを15ページ作成する方が専門性は高まります。
Web制作会社である当社を例に挙げると、Webに関する知見が豊富にあり、制作実績など実制作における独自の情報を元にWeb制作のノウハウを発信することができます。いまお読みいただいているGPブログにおいても、Webに関することを中心にコンテンツを展開しており、Webの専門性が高いと評価されやすい状態にあります。一方で、Webから離れた健康や食事に関する記事を1本作成しても、そのトピックに関して専門性があるとは判断されません。
Authoritativeness 権威性
権威性は、誰が発信しているかを指します。一般の人の発言よりも、専門知識を持った人の発言の方が信頼されやすいように、Webページにおいても個人のWebサイトよりも企業などのWebサイトやWebページの情報の方が信頼度が高いと評価される傾向にあります。
権威性は他にも専門家や専門機関から監修を受けていることや、プロの手で事実に基づいて正確に書かれていること、確かな情報を元に作成され情報が最新に保たれていることなども影響します。また、医療や金融のような専門知識が必要なトピックに関する情報提供は発信者が有識者であることが望ましいですが、治療に関する経験談などであれば個人であっても有益な情報として評価されることもあります。
Trustworthiness 信頼性
信頼性は、コンテンツの内容やWebサイトの運用者が信用できるものかを指します。専門性や権威性とはっきり分けて考えることが難しい要素ではありますが、情報が正確であることや記事の執筆者、Webサイト運営者が明示されており、企業の場合は所在地や連絡先などが記載されていることなどがこれにあたります。コンテンツの内容に関しては、引用元も信頼できる機関や組織が発信しているものであることが求められます。
YMYLとの関係
E-A-Tと一緒にでてくる言葉に「YMYL」があります。これは「Your Money Your Life」の頭文字を取って略したもので、WebサイトやWebページの中でも人々の生活や経済に関することを扱っているものを指します。具体的には、医療、金融、政治などのトピックが当てはまります。これらの内容を掲載しているWebページでは、他のトピックを扱うページ以上にE-A-Tが重視されるため、注意深く情報発信する必要があります。
しかし、これはあくまでより重視されるということでしかないので、他のトピックを扱う際にもE-A-Tは重要な評価基準となります。
<参照サイト:General Guidelines(検索品質評価ガイドライン)>
E-A-Tが重要な理由
前述の通り、E-A-TはGoogleがWebサイトやWebページを評価する際の基準の一つです。E-A-Tだけで評価が決まるわけではありませんが、満たすように努力すればGoogleから高品質なWebサイトと評価される可能性が高くなり、高品質なWebサイトと判断されれば検索結果の上位に表示されることも期待できます。
E-A-Tの押さえるべきポイント
「E-A-T」はSEOの文脈の中で切り取られて語られることもありますが、大前提としてGoogleはユーザーにより良い検索体験を提供することを目指しています。E-A-Tもその検索体験を実現するためのひとつの基準であり、「General Guideline」においてもE-A-Tが何で決まるかを専門性、権威性、信頼性に分けて解説しているわけではなく、Googleが高く評価するWebサイト、Webページを説明する文脈でその一要素として挙げられていることに注意しましょう。
Google上での良い検索体験は、つまり「知りたい事柄について、正確な情報にアクセスできること」です。その視点から「どのようなWebサイトやWebページに掲載されている情報なら信頼性が高いと判断できるか?」を考えると、これまでご紹介してきた内容が導かれるのではないでしょうか。アルゴリズムは今後もアップデートされる可能性はありますが、この点を理解していれば、柔軟に対応しやすくなります。
E-A-Tを高めるには?
現在E-A-Tを高める方法として言われていることは、以下の方法です。
- トピックに対して十分な情報を発信する
- 独自性のあるコンテンツ(自社の知見、調査結果レポートなど)を掲載する
- 信頼できる情報源から引用する
- 掲載している情報を最新に保つ
- 権威性のあるWebサイトから被リンクを受ける
- ユーザーからサイテーションを得る(SNSでの言及など)
- コンテンツの作成者を明記する
- Webサイトの運営元と連絡先を明記する
- メディアポリシーを掲載する
- Googleマイビジネスに登録する
上記以外にも、信頼性を高める目的でSSL化なども方法として挙げられますが、すべてが明確に効果があると言われているものではありません。これをすると何ポイント上がる、といった簡単なものではなく、さまざまな要素から複合的に判断されるため、できるところからおこなってみてください。
E-A-Tを理解して高品質なコンテンツづくりを
Googleの評価基準のひとつである「E-A-T」では、WebサイトやWebページの専門性、権威性、信頼性に焦点が当てられています。コンテンツSEOはユーザーの流入ばかりに目がいきがちですが、不正確な情報でユーザーに不利益を及ぼすことはあってはなりません。Googleの検索アルゴリズムはアップデートがおこなわれており、キュレーションサイトや専門知識を持たない一般の人が作成したと考えられるコンテンツは淘汰されてきています。
ぜひしっかりと情報を精査して正確な内容を届けることを心がけてみてください。