
ジーピーオンライン広報のさえです!
従来型の営業が難しい今、インバウンドマーケティングの需要がますます高まり、Webサイトやメディアなどオウンドメディアの整備が急がれています。
今回はオウンドメディアの中から特に自社ブログやメディアを中心に置き、その作り方をステップに分けて解説いたします。
オウンドメディアの意味や概要を知りたい方はこちらの記事をお読みください。
もくじ
オウンドメディア制作の目的を決める
オウンドメディアの立ち上げで一番にすることは、運営していく上で軸となる目的の決定です。以下のような目的が代表的なものとして挙げられます。
- 新規顧客の引き合い獲得
- リードの獲得
- ブランディングの強化
- 求人応募の増加と定着率向上
目的が変われば必要な機能や考慮すべきこと、掲載する内容が変わります。「とりあえず色々掲載していこう」など漠然と考えず、しっかりと土台から固めていきましょう。
ターゲットを決める
目的が決まれば、ターゲットが決まってきます。ここでも漠然としたものではなく、ペルソナと呼べるまで詳細に落とし込むようにしてみてください。
BtoCの場合は、「30代、女性、健康食品に興味がある」という内容だけでなく、「35歳、女性、都内で営業をしているがキャリアの転向を考え始めている、運動習慣はない、頭痛に悩まされることが増えており改善したい」など顔が想像できるくらいまで設定していきます。
BtoBの場合は、企業としてのプロフィールも一緒に決めていきます。
ペルソナ設定についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事をお読みください。
ターゲットの動きを想定する
設定したペルソナが、自身の抱える課題を解決するまでのストーリーを想像しましょう。
いつ、どんなタイミングで情報収集をするか、誰と接点をもつか、どんな感情が浮かびそうか、細かく洗い出してマップに落とし込んでいきます。完成したマップを「カスタマージャーニーマップ」と呼びます。
ここで上がってきた疑問や不安、不満を解決できるコンテンツ(記事)を発信し、読んでもらえれば目的達成への確率が上がってきます。この作業はプロジェクト関係者およびペルソナに近い人に参加してもらい作成するのがおすすめです。
まだ取り組んだことがない方はこちらの記事を参考にしてみてください。
オウンドメディアサイト(掲載するサイト)を制作する
企画が固まってきたところで、サイトの制作に入ります。
自作するも良し、構築できる人材を雇用して担当に付けるも良し、制作会社に依頼するも良しですが、よほど環境が整っていない限り制作会社に依頼することをおすすめします。なぜなら要望を元に使いやすい仕様にしてもらえることが期待できるからです。
オウンドメディアの構築は、デザイン、SEO、更新性、管理画面の使いやすさなど考えるべき内容が多くあります。特に企業として立ち上げる際は、手堅く経験が豊富な制作会社に任せてしまいましょう。
仕様を決める(どのCMSを使用するかなど)
制作会社に依頼する際も、基本情報や要望などをまとめる必要があります。ほしい機能や予算、希望納期以外にも、運営体制なども想定しておくとよいでしょう。
オウンドメディアは更新頻度が高い場合が多いので、CMSを導入することになります。希望の製品がある場合はそれも伝えておきましょう。
社内だけで決めるのが難しい場合は、この時点で制作会社へ打ち合わせの依頼をすると一緒に考えてもらえますよ。
提案依頼やRFPについて事前に知っておきたいという方はこちらをお読みください。
制作会社を探す
仕様が決まったら、依頼するWeb制作会社探しです。コンペを実施される場合は複数社に声をかける必要があります。Web制作会社も得意分野がさまざまなので、ぜひ自社に合った制作会社を選び抜いてください。
コツはこちらの記事にまとめています。
コンテンツ(記事)を制作する
掲載するサイトと同時進行で、中身の方も作っていきましょう。
ユーザーに検索で流入してもらうには、「キーワード選定」が重要になります。カスタマージャーニーマップを見ながら、ユーザーが検索する時に打ちそうなワードを拾っていきましょう。検索結果にどんな内容が書かれているかも併せてチェックすると、これから書こうとしている内容とユーザーのニーズがマッチしているかを確認できますよ。
また、他のWebサイトにも載っているような記事だけでは、ユーザーに「ここに依頼しよう!」と思ってもらうのは難しいです。上記のようなSEO対策をおこなった記事の他に、目標達成(CV)を狙った自社独自の情報が盛り込まれた記事も必要になります。競合との違いは何か、ターゲットに訴求すべきポイントはどこかをじっくり考え、コンテンツを制作していきましょう。
ライターは社内か社外どちらにすべき?
本気の記事を書こうとすると、調査を含めそれなりに時間と労力が必要です。記事の内容によっては、知識を持ったスタッフにヒアリングしたり写真を用意したりと、ただ書くだけではないことも多くあります。
予算との相談にもなりますが、社内のリソースが割けない場合は社外のライターに依頼する方法もあります。おすすめとしては、記事のタイプによって社内と社外で分けるやり方です。一般的な知識を紹介する記事やインタビュー記事は社外のライターでも問題なく、取材にいたっては慣れている分クオリティにも期待できます。
一方で、専門性の高い内容や自社のスタッフでないと分からないこと、特徴、強みに関連する内容の場合は正解が社内にしかありません。独自性が出せるところでもあるので内製するのがおすすめです。
効果計測をおこなう
ブログやメディアの運営は長期戦です。始めても即日効果が出るわけではありません。だからこそ、しっかりと効果を測る指標(KPI)を設定し、計測をおこないましょう。
具体的には以下のような項目が指標として挙げられます。
- セッション数
- 滞在時間
- 閲覧開始数
- ホワイトペーパーのダウンロード数
- フォームからの問い合わせ数
指標を計測するには、それぞれタグを埋め込んだり、ボタンを設置したりといった作業が必要になります。こうした準備も一緒に進めていきましょう。
継続していくコツとは?
せっかく運営を開始しても、継続できなければ意味がありません。見切り発車でとりあえず書いていくのではなく、計画を立てることをおすすめします。
当社の場合は、まずはプロジェクト参加者で調査とライティングに役割を分担し、ライティング担当のスタッフは記事毎にスケジュールを組んで作成していました。その後、記事を増やすにはプロジェクトメンバーだけでは難しいことや、デザイン、コーディング、システム、Web制作の基礎知識など、それぞれの部署でなければ書けない内容もあることから徐々に全社で取り組んでもらうようになりました。
また、書く内容に詳しい人にブログリーダーとして立ってもらうのも継続のコツです。現場のリソースやホットなテーマなど運営チームでは把握しきれないところも考慮してもらえるので、記事の質や独自性高くなることが期待できます。
まずはできるところから始め、周囲の協力を得ながらコツコツ計画的に進めてみてはいかがでしょうか。
現実的で継続可能な運用計画を!
コーポレートサイトやブランドサイトと比べて、日々更新が必要なブログやメディアの運用はオウンドメディアの中でも継続するのが最も大変です。まずはあれこれと広げ過ぎず、定期的な更新を心掛けてみてはいかがでしょうか。
また、気ままに記事を投稿するのであれば別かもしれませんが、新規顧客を獲得するための効果の高い記事作成は予想以上に多くのコストがかかってきます。調査ツールや外部パートナーとも上手く連携を取り、自力でするべきパートとそうでないパートを見極めていくと負担を軽減できるのではないでしょうか。
自社ブログやメディアは途中で倒れることが多いですが、継続できれば一朝一夕には獲得できない貴重な財産になります。長期戦のプロジェクトになりますが、ぜひ運用してみてください。
ジーピーオンラインでは、オウンドメディアの制作もお引き受けさせていただいております。ご検討中の方はぜひお気軽にお問い合わせください。