こんにちは、ジーピーオンラインのおおしろです!
多くの人が日常的に使っているSNSは、テレビCMとは違い、ターゲットを絞った広告配信ができるツールとしても活用されています。とりわけFacebook広告は費用対効果が高いと言われており、個人から大手企業まで多くの方が広告を出稿していることで知られています。
今回は、なぜFacebook広告の費用対効果が高いと言われているのか、その理由について紹介するとともに、効果が得られない時にやっておきたい改善策について詳しく解説します。
もくじ
- Facebook広告の費用対効果が高いと言われる理由
- 高いターゲティング精度
- 口コミ的な拡散力がある
- クリック単価が低い
- 効果がでない場合の改善点
- ターゲットを細分化しすぎていないか
- コンバージョンポイントが適切かどうか
- ターゲットが飽和状態になっていないか
- 短期間に変更を繰り返していないか
- アトリビューションの使い分けができているかどうか
- 成果を左右するのは仕様の理解とデータ収集
- まとめ
Facebook広告の費用対効果が高いと言われる理由
まず、Facebook広告がなぜ費用対効果が高いと言われているのか、その理由についてまとめました。
- 高いターゲティング精度
- 口コミ的な拡散力がある
- クリック単価が低い
主な理由として上記3つが挙げられますが、他のSNS広告やWeb広告とどのような違いがあるのでしょうか。3つの理由について、1つずつ詳しくご紹介します。
高いターゲティング精度
Facebook広告は、他のSNS広告やWeb広告の中でも特にセグメントを細かく設定できるのが特徴です。
広告を配信したいユーザーに対してピンポイントで配信できる、つまり「ターゲティングの精度が高い」ということです。
テレビCMのように不特定多数のユーザーに向けた広告ではなく、Facebook広告は年齢や性別、住んでいる地域をはじめとした細かな情報をもとに、広告配信をするターゲットを選定できます。そのため、広告を届けたい人にだけ届かせることが可能となり、最小限の費用で広告配信することができます。
たとえば、お店をオープンさせる宣伝をする場合はお店から半径1キロメートル以内に住んでいる方へ向けた広告配信ができたり、女性向けエイジング美容液の宣伝をする場合は性別を絞り、エイジングに興味を持つ年代に絞るだけでもぐっと費用対効果が高くなります。
口コミ的な拡散力がある
Facebookには、「シェア」という拡散機能があります。Twitterでいうリツイート機能のことで、他の人の投稿や広告を拡散できる機能です。
さらにFacebookには、拡散機能だけでなく「いいね!」ボタンを押すだけで投稿を拡散することもできます。Facebookでいいね!をした投稿は、その人のフォロワーのタイムラインにも「○○さんがいいねをしました」という表示とともに流れていきます。
つまり、拡散ボタンを押していないにもかかわらず、気づけば友達になっている他の人のタイムラインにも拡散しているという状態です。拡散のハードルが低いわりには、友達が「いいね!」を押している投稿ということで信頼ある口コミのような現象がおこり、広告宣伝効果が高くなっていると考えられます。
クリック単価が低い
Facebook広告は、上述したようにターゲティングの精度が高いため、リスティング広告(Web広告)などの広告費用相場に比べると、低予算で広告を出稿できる傾向にあります。
クリック単価(CPC)は、その名の通りユーザーがリンクをクリックすると料金が発生します。費用を1万円に設定している際に、100回広告がクリックされると、1回クリックされた単価は100円という計算になります。クリック単価の相場はBtoC向け商材かBtoB向け商材かでもだいぶ変わってきますが、総じて他媒体のクリック単価と比べるとFacebook広告のクリック単価は低くなる傾向にあります。
効果がでない場合の改善点
ここまではFacebook広告の効果が高いことをご紹介しましたが、一方で「効果がない」といった声も聞かれることがあります。
その場合、以下のことが改善点として挙げられることを知っておきましょう。
- 広告セットでターゲットを細分化しすぎていないか
- コンバージョンポイントが適切かどうか
- リーチするターゲットが飽和状態になっていないか
- 短期間に変更を繰り返していないか
- アトリビューションの使い分けができているかどうか
配信の設定によっては改善に期待ができる一方で、短期間であれこれ設定を変更しすぎるのも効果を低下させる要因となってしまいます。以下で詳しく解説していきます。
ターゲットを細分化しすぎていないか
広告セットでターゲットを細かく設定しすぎていないかをチェックしましょう。
Facebook広告は他の広告に比べて、セグメントを細かく設定できるメリットがありますが、無駄に広告セットとターゲット(オーディエンス)を細分化しすぎると、思うようなデータが集まらず、「効果が得られない」と感じてしまいます。
対応策として、ターゲットの設定をおこなう際の「潜在リーチ」を確認しましょう。オーディエンスが狭い・広いなどの情報を可視化できるため、データを集めやすいラインに調整しやすくなります。
また、ピンポイントにターゲットを絞り込みすぎないことも注意しましょう。年齢を1歳刻みに設定できるからといって幅を持たせなさすぎたり、ニッチな商材だからといって直接的なカテゴリしか選択しなかったりするとボリュームは必然的に小さくなりターゲットに届きにくくなります。
コンバージョンポイントが適切かどうか
「成果率」とあらわすコンバージョンポイントのハードル設定について、高すぎても低すぎても効果があらわれにくいことを知っておきましょう。
コンバージョンとは、申し込みや商品購入などの成約につながることを意味しますが、利用する広告媒体の背景を考慮した運用を心がけましょう。たとえば、比較的高額な商材を扱っているとして、たまたま目にした広告から即決で購入にいたるでしょうか? 通常であれば、候補としてストックしたりさらに詳細な情報を手に入れて検討したりすると考えられます。その場合、購入をコンバージョンにするのではなく、資料請求にしておいた方が適していると言えます。
ターゲットが飽和状態になっていないか
長い間広告配信をしている場合、ターゲットを変えずに同じ広告を配信していると、パフォーマンスが低下してしまいます。ターゲティングされたユーザーも「もう見たからいい」と広告をスルーしやすくなるのです。
ターゲットを変えず継続的に広告配信していると、インプレッションもコンバージョン率も低下する傾向にあります。リーチしつくしてターゲットが飽和していないか、ターゲットを変更すべきポイントを見極めるためにも、Facebook広告の「ページインサイト」機能を利用してみるとよいでしょう。
この機能はどれくらいの閲覧数があるか、投稿がどのくらいのユーザーに届いたかというリーチ数などを確認できます。数が低くなっていればリーチが飽和状態と言えるため、配信を続けている場合はこまめに確認するとよいでしょう。
また、ユーザーに同じ広告が何回表示されているかの平均値が分かるフリークエンシーという指標も合わせてチェックしていきましょう。1週間ほどの数値で2.5を大きく上回っているようであれば、ターゲットの変更を気にしてみてください。
短期間に変更を繰り返していないか
短期間で広告の設定やクリエイティブ差し替えなどの変更を繰り返している場合、有効なデータが集まりにくいため、効果が得られにくいと考えられます。データは基本的に多ければ多いほどさまざまな分析ができるため、あまり短期間でころころと変更すると安定したデータ収集ができません。
Facebook広告には、「情報収集期間」というデータ収集期間が設けられています。この間にターゲット設定やクリエイティブ、広告セットへの追加などの変更をおこなうと、「大幅な編集」とみなされてしまい、情報収集期間に影響が及ぶとされています。
数日や毎日のようにさまざまな変更を繰り返すのではなく、配信後1週間程度の期間様子を見て、少しずつ変更を加えていくことをおすすめします。
アトリビューションの使い分けができているかどうか
Facebook広告には、広告に対して何らかのアクションがあった際に表示される「アトリビューションウィンドウ」という機能があり、効果計測の目的に合わせて「ビューアトリビューション」と「クリックアトリビューション」を使い分ける必要があります。
ビューアトリビューションとは、広告を「見た(view)」けれどクリックはしていないという数、これに対してクリックアトリビューションは、広告をクリックした数を表示したものです。
ユーザーからのアクションがあってコンバージョンにつながった場合でも、実際にデータとして反映されるまでには時間がかかる場合もあります。クリックがあったけれど、申し込み(コンバージョン)までに時間がかかる商品やサービスの場合、アトリビューションの表示期間を調整すると、本来の結果が読み解きやすくなるでしょう。
成果を左右するのは仕様の理解とデータ収集
Facebook広告での効果を得るためには、上記のように適切な対応が必要です。
まずは、Facebook広告で利用できる機能をはじめ、どういった仕様なのかをきちんと理解して活用することが大切です。効果を得るためのデータは少しずつ収集していく必要があるため、少し時間がかかることも念頭に置いておきましょう。
その上で、集まったデータをもとに分析や新たなクリエイティブ作成をおこない、適切な箇所に適切な広告を出稿できるよう戦略を練ることが大切です。
まとめ
Facebook広告は、SNS広告の中でも細かなルール設定やターゲット設定ができるため、各機能を理解して使いこなせば、費用対効果の高い結果が得られます。
少額から試せるため、トライ&エラーを繰り返すことができる点は大きな強みです。
Facebook広告を活用し、自社のサービスやブランド認知、コンバージョンアップに向けて改善に取り組みましょう。
WRITERおおしろ 広報
Webサイトの解析や広告運用など、Webマーケティングに関する記事を執筆していきます。