SEMとは|有効な施策の選び方と効果を高めるポイントも紹介

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SEMとは|有効な施策の選び方と効果を高めるポイントも紹介

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SEMとは|有効な施策の選び方と効果を高めるポイントも紹介

こんにちは、ジーピーオンラインのケンです!

「SEM」とは、検索エンジンを活用したSEO対策やリスティング広告などのマーケティング施策の総称です。企業がWebサイトを運用していく中で、上記のような施策を打つことは多くあるでしょう。

しかし、SEMを実施していく上で下記のような課題が生じるかと思います。
「SEOとの違いが分からない」
「自社にあったSEM施策が知りたい」
「SEM戦略の組み立て方が分からない」

本記事では、企業のWeb担当者さまへ向けて、SEMの種類と特徴や効果を高めるポイントについて解説します。

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SEMとは

SEMとは「Search Engine Marketing(検索エンジンマーケティング )」の略語です。検索エンジンに関わるマーケティング活動をSEMと定義しています。具体的には「SEO(検索エンジン最適化)」「リスティング広告」などの施策や「Webサイトのアクセス解析」「LPO(ランディングページ最適化)」などが当てはまります。

SEMの種類と特徴

SEMの代表的な施策にSEOとリスティング広告があげられます。SEOとリスティング広告では見込める効果が異なるため、各施策を費用や即効性、ターゲットなどの切り口から特徴をご紹介します。

SEOの特徴

SEO(Search Engine Optimization)とは検索エンジン上で上位表示を獲得するための施策です。「内部施策」「外部施策」と呼ばれる施策をおこない、Webサイトの質を高めて検索エンジンからの流入を増やすのが目的となります。

SEOでは、ユーザーにとってより分かりやすい情報を伝えることが重要です。そのため、SEOを通してコンテンツを改善していくと、コンバージョンにもつながりやすくなるメリットもあります。 SEMにおけるSEOの特徴は大きく下記の2点です。 

  • リスティング広告よりもコストが低い
  • 継続的な集客が見込める

リスティング広告よりもコストが低い

SEOは、リスティング広告よりもコストが低いのが特徴です。高品質なコンテンツを、検索エンジンに適した形で制作していく作業になり、リスティングで必ず発生する広告費のような毎月の固定費がありません。

ただし、SEOには専門知識が必要です。SEOの仕組みを理解したライターや、Webサイトのhtmlの改修などができる人材が社内にいない場合は、外部パートナーに依頼することになり費用が発生します。社内でおこなう場合も、人件費は必要といえるでしょう。

継続的な集客が見込める

継続的な集客が見込めるのもSEOの特徴です。

リスティング広告は広告を出稿している間しか集客が見込めません。一方、SEOでは良質なコンテンツを作成して上位表示を維持できれば、継続的な集客が可能です。上位表示されていれば、ユーザーの目に触れる機会も多くなるので、企業名の認知度向上やブランディング強化なども期待できます。

ただし、競合からも日々膨大なコンテンツが生まれており、アルゴリズムも変化していくものなので、順位変動がつきものです。したがって、一度上位表示できたとしても定期的なブラッシュアップが必要です。

リスティング広告の特徴

リスティング広告は、GoogleやYahoo!などの検索結果に表示されるWeb広告です。ユーザーが検索したキーワードに連動して広告が表示されるので、「検索連動型広告」とも呼ばれています。

また、リスティング広告はクリック課金(CPC)形式を取っており、広告が表示されたタイミングではなくクリックされて初めて費用が発生します。
SEMにおけるリスティング広告のメリットは以下の2点です。 

  • 早く流入が獲得できる
  • 顕在層にアプローチしやすい

早く流入が獲得できる

リスティング広告には即効性があります。SEOの場合、コンテンツの上位表示までに数か月かかることもありますが、リスティング広告では出稿した日から流入が見込めます。

また、必要なクリエイティブは広告文のみのため、ランディングページが決まっていれば制作は比較的短期間で済みます。広告の審査もGoogle広告は1営業日以内に完了するため、スピーディな施策を求める企業にはピッタリといえるでしょう。
<参照サイト:広告の審査プロセスについて | Google広告ヘルプ

顕在層にアプローチしやすい

顕在層にアプローチしやすいのもリスティング広告の特徴です。
「ツールを導入したい」「原因を知りたい」など、検索エンジンを利用しているユーザーは明確な目的をもって検索行動を起こしているユーザーです。こうしたニーズが顕在化しているユーザーにターゲットを絞ったアプローチが可能です。

顕在層が検索するキーワードはライバルが多く、SEOで上位表示を狙うのは難しいといわれています。しかし、リスティング広告であれば、クリック単価は高くなりますが、ライバルが多いキーワードでの広告表示も期待できます。

中小企業に特化した広告最適化ツールを提供する米国ネット広告代理店Wordstream社のデータによると、リスティング広告の平均コンバージョン率は業界全体で3.75%となっています。リスティング広告で見込み客を上手に流入できれば、企業にとって大きなプラスになるでしょう。
<参照サイト:Google Ads Benchmarks for YOUR Industry | Wordstream

SEMの効果を高めるポイント

SEMの効果を高めるには下記5つのポイントがあります。

  • SEOとリスティング広告の違いを理解する
  • 施策のスケジュールを明確にする
  • 予算で施策を決定する
  • 各施策が有効なケースを理解する
  • SEOとリスティング広告を上手く使いわける

SEOとリスティング広告の違いを理解する

改めてSEOとリスティング広告の違いを一覧で整理します。違いを理解し、最適な施策を選択することでSEMの効果は高まります。

 
                                                                                                                        
比較項目 SEO リスティング広告
費用 掲載費用はかからない クリックごとに課金
CTR(クリック率) 13.94%(検索順位1位の場合) 3.8%(業界全体)
即効性 上位表示まで時間がかかる 広告出稿すぐ流入が始まる
ターゲット コントロール不可能 コントロール可能
 

<参照サイト:Google Ads Benchmarks for YOUR Industry | Wordstream
<参照サイト:2021 CTR Research Study | seoClarity

SEOは広告費が発生せず高いクリック率を誇りますが、ターゲットのコントールが難しく、効果が出るまでに時間がかかります。

一方、リスティング広告は、費用こそはかかりますが即効性に優れており、予算やキーワードの調整で、ターゲットを絞ってアプローチできるコントール性が特徴といえるでしょう。

施策のスケジュールを明確にする

SEMの効果を高めるには、施策のスケジュールを明確にすることも大切です。中長期か短期のどちらで施策を打つかで選択すべき施策は変わってきます。

例えば、期間限定で一時的にニーズが高まるような商品を販売するのであれば、短期的な勝負になるので、即効性のあるリスティング広告が向いているでしょう。

予算や商品単価で施策を決定する

予算や商品単価を考慮することもSEMの効果を高める上で大切なポイントです。費用が収益を上回ってはいけません。自社が扱う商品利益などから、施策を選択してみましょう。

例えば、中小企業に特化した広告最適化ツールを提供する米国ネット広告代理店Wordstream社のデータによると、リスティング広告でひとつのコンバージョンを獲得するにかかる費用CPAは業界全体で約6,713円(※1)といわれています。コンバージョン1件で発生する売上がこの金額を下回る場合、コンバージョンを獲得しても広告費を回収できない可能性があります。

そのため、リスティング広告は「BtoB」や「不動産」など、ある程度、客単価が高く、予算が取りやすい場合に向いているでしょう。
<参照サイト:Google Ads Benchmarks for YOUR Industry | Wordstream
(※1)1ドル=137.11円換算

各施策が有効なケースを理解する

時期や目的によっても有効な施策は変わります。そのことを踏まえて判断するとSEMの効果を高められるでしょう。それぞれSEOとリスティング広告が有効なケースを紹介します。

リスティング広告が有効なケース

リスティング広告は「Webサイト立ち上げ時」や「キャンペーンなどで短期的に集客したい」などのケースに向いています。また、運営しているWebサイトの集客がなかなか軌道に乗らないときにも有効といえるでしょう。

SEOが有効なケース

SEOは「企業ブランディング」や「潜在ユーザーへのアプローチ」など、長期的な戦略を実施したいときに向いています。ニーズが顕在化していない段階からコンテンツを通して複数回接触することで、ユーザーにとって必要なタイミングでアクションが狙えます。

SEOは認知拡大を狙ったコンテンツマーケティングとの相性が良く、上位表示すれば、リスティング広告よりも高いクリック率も期待できます。

SEOとリスティング広告を上手く使い分ける

SEMの効果を高めるには、施策の使い分けも有効です。SEOを主軸に集客をおこないながら、流入が見込めない時期や通常以上の流入が欲しい時期にリスティング広告の活用を考えます。

例えば、Webサイトを立ち上げてSEO対策を進めながら、一時的にリスティング広告を活用すれば集客が途切れることは少なくなるでしょう。SEO対策による効果が現れたら、リスティング広告への予算を減らすこともできます。

また、キャンペーンや繁忙期などに、再度リスティング広告を出稿すれば相乗効果も見込めます。

当社のSEM使い分け事例

ジーピーオンラインのWeb社内報サービスページ

最後に当社の事例を紹介します。
当社は2021年10月に「Web社内報サービス」をリリースしました。その際に、以下のようにフェーズに分けてSEOとリスティング広告を実施しました。

立ち上げ1か月:
SEOコンテンツを作成して自然検索流入の増加を狙う。
同時に立ち上がりの流入を加速させるため、リスティング広告を配信

立ち上げ2か月以降:
SEOコンテンツで上位表示を獲得。
リスティング広告の配信を終了し、SEOのみに移行。

GPブログの一覧

現在はリスティング広告の配信はしていませんが、自然検索から定期的にお客さまからお問い合わせをいただいています。ランディングページに掲載しきれないようなWeb社内報にまつわる情報を掲載することができる点は、SEOコンテンツならではの良さではないでしょうか。

SEMを理解すると自社に最適な施策がわかる

SEMは、SEOやリスティング広告などの検索エンジンに関わるマーケティング活動です。

SEOには「コストが低い」「継続的な集客が見込める」という特徴があります。一方、リスティング広告には「早く流入が獲得できる」「顕在ユーザーにアプローチしやすい」という特徴があります。自社の商材や施策のスケージュールまたは、予算から最適なSEM施策を選定してみましょう。

ジーピーオンラインではSEOを考慮したコンテンツ制作やランディングページ制作をおこなっております。Web施策に注力されたい企業さまはお気軽にご相談ください。

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この記事の著者
ケン

WRITERケン ライター

大手採用メディア運営企業にてWebコンテンツ制作に約10年携わった経験をもつコンテンツディレクター兼ライター。これまでの経験を活かし、有益なWebマーケティングに関する情報を発信していきます。

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