Webブランディングとは?目的や成功事例を紹介

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Webブランディングとは?目的や成功事例を紹介

こんにちは、ジーピーオンライン(@gpol_tw)のわたるです!

「競合他社に負けないようにWebブランディングを強化していきたい」
新規でお問い合わせをいただく企業さまから、このようにご相談されることがあります。

そもそもブランディングとはなんなのでしょうか?
この記事ではWebブランディングをおこなう目的や手順、事例などをご紹介します。

Webブランディングとは?

Webブランディングとは、ホームページやインターネット広告などのWebを利用してブランディングすることを言います。

ホームページやインターネット広告、SNSなどが存在する前は企業がブランド情報を発信する媒体のメインはマス広告でした。

しかし、マス広告の場合、訴求できる情報量の限界や多額のコストが必要です。情報を受け取る側も不特定多数であることから効果の検証なども難しく、次の施策につなげにくいという弱点もありました。

Webブランディングは、そうしたマス広告の弱点を補いつつ、新たな顧客接点のひとつとしてブランディングに寄与することが求められています。

ブランドとブランディングの違い

そもそもブランディングとはどのような活動なのかを解説し、合わせて「ブランド」と「ブランディング」の違いについて紹介します。

ブランドとブランディングの違い

ブランドとは?

ブランドとは、企業や商品、サービスが持つ「目に見えない価値」のことです。「ブランド」という言葉から、ルイ・ヴィトン、スターバックス、アップルなど、人によってさまざまな企業や商品を思い浮かべるでしょう。しかし、ブランドは必ずしも高級品であるとは限りません。

ブランド論の第一人者であるデービッド・A・アーカー氏は、ブランドの持つイメージ、知名度、信頼感などの無形の価値を「ブランド・エクイティ」と呼び、企業の資産として捉えました。つまり、ブランド力は企業の資産価値を左右する重要な要素なのです。

ブランディングとは?

ブランディングとは、顧客がブランド(企業・サービス・製品)に対して望ましいイメージや価値を認識し、育み、高めていくための戦略的な活動です。

ブランディングには社外へ向けた「アウターブランディング」、社内へ向けた「インナーブランディング」、求職者へ向けた「採用ブランディング」などが存在します。

効果的なブランディングをおこなうためには、顧客視点に立った戦略が不可欠です。顧客のニーズを無視し、自己満足を満たすだけのブランド価値を一方的に発信しても、顧客の支持を得ることはできません。

【関連記事】採用ブランディングとは?実施方法と成功事例を解説
【関連記事】パーパスとは?企業経営での意味とパーパスブランディング事例

Webブランディングの目的

Webブランディングの目的は、大きく分けて以下の3つが挙げられます。

  1. Web広告やSNSを通じて、ブランド認知度を向上する
  2. WebサイトやSNSで顧客との双方向的なコミュニケーションを図り、信頼関係を構築する
  3. WebサイトやSNSでブランドを正しく知覚してもらい、ファン獲得へブランドイメージを強化する

Webブランディングの主要なチャネルとなるのが、ブランドサイトです。上記の目的を満たすためにもハブとなるブランドサイトの制作は欠かせません。

【関連記事】ブランドサイトとは?目的や役割、参考事例を紹介

Webブランディングのメリット

Webブランディングに取り組むメリットとして、具体的にどのようなことが考えられるのでしょうか。Webブランディングをおこなうことで得られる5つのメリットをご紹介します。

  • 幅広い層のユーザーに対して発信できる
  • ブランドの詳細な情報を訴求することができる
  • アクションしたユーザーの情報が取得できる
  • ユーザーとダイレクトに交流ができる
  • マス広告に比べ導入コストを抑えられる

幅広い層のユーザーに対して発信できる

ひとたびホームページを公開すれば、日本だけではなく全世界に向けて発信することができ、マス広告以上のユーザー数に情報を提供することが可能です。また、ほとんどのユーザーが検索という能動的な行動を経てホームページへ訪れるため、自然に興味関心度の高い層が集められます。

Web広告を出稿する際もインターネット上で集められた詳細なターゲティングデータから自社の施策にあった層へ的確にアプローチを仕掛けることが可能となり、より費用対効果の高い施策を実行することができます。

さらに、インターネット上で公開した情報はユーザー間で拡散され、凄まじいスピードで世間に認知されることもあるのです。

ブランドの詳細な情報を訴求することができる

TVCMや新聞、ラジオなどでは情報を発信する枠(時間やスペース)が限られていました。

ホームページでは基本的に従来のマスメディアのような枠の制限がなく、極端にはなりますが何ページでも情報を掲載することが可能です。枠の制限だけではなく表現方法も多彩であり、テキスト・画像・動画・音声などの多角的な情報訴求が可能なメディアなのです。

アクションしたユーザーの情報が取得できる

ホームページ上ではさまざまな情報を収集することが可能です。顧客情報やアクセスしたユーザーの傾向を分析し、あらゆる施策の改善につなげてPDCAを回すことで、より効果的なメディアに成長させることができるのです。

収集したデータはホームページ上だけの活用ではなく、さまざまな販促施策に活かすことでも有効に作用します。

【関連記事】ホームページのアクセス解析で分かることとは?Googleアナリティクス導入のすすめ

ユーザーとダイレクトに交流ができる

Webブランディングではホームページだけではなく、TwitterやFacebook、Instagram、LINE、YouTubeなどのオンラインメディアを通してユーザーと直接交流することも可能です。

WebサイトやSNSなどの媒体を活用することで、顧客と企業間の距離を縮め、より親近感をもってブランド理解をしてもらえる取り組みがおこなえます

マス広告に比べ導入コストを抑えられる

数十秒のTVCMを放映することや新聞の小さなスペースを購入するだけで大きなコストが必要なマス広告に比べ、半永久的に所持し続けられるホームページはコスト面でもメリットがあります。

一度ホームページを制作し、経年劣化などを理由に再度コストをかけてリニューアルする場合もありますが、適切なPDCAを回しながら定期的にメンテナンスをすることでコストを最小に運用することが可能になります

具体的なWebブランディングの手法

ブランディングとWebブランディングをおさらいしたところで、ここからは以下の具体的な進め方をご紹介していきます。

Webブランディングの進め方

1.ブランドコンセプトの策定

Webサイト上でブランディングをおこなうには、まずブランドコンセプトを策定する必要があります。

ブランドコンセプトとはブランドが提供したい価値やイメージを明確に言語化したもの、つまり「WHAT」の部分です。ブランドコンセプトは消費者やステークホルダーにブレのない一貫したメッセージを届ける役割があるので、ブランディングの中でも非常に重要なものです。

また社内にも共通認識ができ目指す方向性を統一しやすくなります。

ブランディングは一時的なものではなく、成果を上げ維持していくことが大切なのでコンセプトの設定は時間がかかる場合もありますが、納得のいくものが決められるまで検討しましょう。

2.ターゲットの設定

次におこなうのはターゲット設定です。ブランディングターゲットはWebマーケティングのターゲットと混同されることも多い領域のため、切り分けて考える必要があります。

マーケティングターゲットとは簡潔にいえばブランドが提供する商品を実際に購入し、使用する人に対して、ブランディングターゲットとはブランドが提供したい価値やコンセプトに共感する人のことです。
ブランディングターゲットは実在する人物である必要はなく、企業が打ち出したい「共感し、ファンになってくれる」人のイメージ像なのです。

サンプル

こちらは採用ブランディングの事例ですが、当社の採用サイトリニューアルで実際に作成したカスタマージャーニーマップです。アートディレクターをペルソナに設定して作成しています。ターゲットは絞りすぎない方が良いという説もありますが、企業がファンになってほしい層によって変更するべきところなので、あまり偏りすぎず柔軟に対応するとよいでしょう。
ブランディングターゲットはSWOT分析やSTP分析を用いることもあります。

カスタマージャーニーに関しては以下の記事もあるのでぜひ参考にしてみてください。

【関連記事】カスタマージャーニーの重要性とは?マップの作り方と活用事例を徹底解説

3.コンテンツやデザインへの落とし込み

ここからは実際にWebサイトのコンテンツやデザインに落とし込む作業に入ります。

上記で策定したコンセプトやターゲットをもとにカラーリングやデザインのトーン&マナーを決めて具体的にデザインに反映していきます。

デザインに反映する際の注意点として、ホームページ以外で顧客と接点のあるブランドデザインも考慮しましょう。例えば、パンフレットや名刺、TVCMで使われているビジュアルなどです。

Webサイト以外の販促ツールのビジュアルとの統一性を欠いてしまうと、顧客に対して不統一なブランドイメージを訴求することになり、ブランド価値が伝わりづらくなってしまいます。

アクセシビリティやユーザビリティなど情報の得やすさにも注意する必要があります。Webサイトは初期のブランド認知に関してはマス広告より少し弱い面もあるので、ターゲットの関心に合わせたコンテンツを設計し、見つけてもらいやすくすることも重要です。

Webサイトはブランド価値を体験してもらう場になります。ターゲットが求めている情報や導線を設計しつつ写真や図解などで伝わるデザインを心がけましょう。

4.Webサイト以外への施策の検討

Webサイトは基本的にユーザーの能動的な行動(検索行動など)により顧客接点が得られるメディアです。新しいWebサイトを公開したからといってすぐにユーザーが訪れたり、ユーザーからの反応がわかるというものではありません。そのためWebサイト以外の施策を活用し、ユーザーを誘導する必要があります。

この施策を検討する際にも前段階で設定しておいたターゲット像やブランド価値を念頭に置き、どのメディアでどのような施策をおこなえば効果が最大化できそうかという仮説を立てて実行することが大切です。

SNS上でキャンペーンを実施することで話題となり認知を得るのか、TVCMなどのマス広告を活用してWebサイトへ誘導するのか、あらゆる選択肢がある中で費用対効果を考慮して施策を検討します。

またユーザーとのコミュニケーションも重視し、インタラクティブなコンテンツや発信をすることでブランディングの強化にもつながります。Webサイト制作だけでなくその他のオンライン上での継続的な取り組みも必要になるので意識しておこなってみましょう。

5. 日々の運用・メンテナンスで顧客との関係性を強化する

Webサイトを公開してプロジェクトが終了するというわけではありません。

公開した後にやるべきこととして、日々の最新情報の更新やアクセス解析結果をもとにした改善メンテナンスがあります。

最新情報が更新されていないWebサイトでは、せっかく訪問したユーザーに対して新しい情報の提供ができず、見てもらう機会も減ってしまいます。それどころか古い情報によってユーザーを混乱させてしまったり、適切な情報提供がされていないページとしての印象を与えかねません。

SEOの対策はもちろん、アクセス解析の結果や実際の顧客からの声をWebサイト上に取り入れて新しい情報を発信することで関係性の向上につながり、より効果的なWebサイトとして機能するのです。

Webブランディングの成功事例

ここからは実際にブランディングがWebサイトに活かされているサイトの事例をいくつかご紹介します。

江崎グリコ株式会社 セブンティーンアイスブランドサイト

セブンティーンアイスブランドサイト

BtoC向けの参考事例として、江崎グリコ株式会社のセブンティーンアイスブランドサイトをご紹介します。

こちらのブランドサイトではただ情報を発信するだけではなく、ユーザーに「セブンティーンアイスらしさ」を体験してもらうことでより身近に感じられる仕組みが随所に用意されています。

セブンティーンアイスの「フタをめくる」という動きや実際の自動販売機で商品を購入するような体験をホームページ上で味わえます。

また食品系では特に重要な「しずる感」のある商品画像が使用されており、体験できて楽しいだけではない、食べたくなるWebサイトに仕上がっています。

こちらのWebサイトは当社で制作したブランドサイトの一例になりますが、デザイン制作だけではなく、ブランド価値やセブンティーンアイスの世界観をどのように表現するべきなのかといった要件定義から密にお客様と擦り合わせをおこないました。

ブランドサイト全体の方向性を固めた上で、必要なコンテンツやデザイン、ページ内での動きをご提案させていただきました。

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株式会社KEAN Health コーポレートサイト

キーンヘルスコーポレートサイト

2023年5月に設立した株式会社KEAN Healthのコーポレートサイトです。

「ゲノムはもう専門家だけのものじゃない」というコンセプトで作られたこのWebサイト。これまで研究者や専門家だけのものというイメージが強かった難しいイメージを払拭させる爽やかなデザインになっています。
またゲノムや遺伝子をもっと身近に感じてほしい、コミュニケーションのきっかけにしてほしいという願いから生活のシーンも取り入れつつイラストをバランス良く使用しています。

こちらも当社で制作したWebサイトになっていますが、株式会社KEAN Healthのブランドサイトの制作も進行させていただきました。

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まとめ:Webブランディングは自社の価値を高めていくこと!

一見マーケティングと混同されがちですが、ブランディングはあくまでユーザーに向けたいわばイメージ付けです。人によってブランディングの定義が異なる場合も多く、この記事でまとめた内容が必ずしも全てのケースに当てはまるということは無いかと思います。
しかし、ブランディングにおいて忘れてはならないのは、「顧客がブランドの何に価値を感じているのか」という視点を重視することであり、そのブランド価値と自社が伝えたいブランドプロミスを統一させることで、効果的なブランディングがおこなえるということです。

企業にしても商品・サービスにしてもWebブランディングをおこなう際はまずユーザーにどのような価値を提供し、どのようなイメージを持ってもらいたいかを言語化してから、Webという手段を使いましょう。

当社ではブランドサイトをはじめさまざまなホームページ制作実績がございますので、貴社のブランド価値を最大限表現できるお手伝いが可能です。ブランディングに関するお悩みがありましたらお気軽にお問い合わせください。

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