求職者に数字で見るコンテンツは効果的!採用サイトにおける効果と作り方を紹介

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求職者に数字で見るコンテンツは効果的!採用サイトにおける効果と作り方を紹介

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求職者に数字で見るコンテンツは効果的!採用サイトにおける効果と作り方を紹介

こんにちは、ジーピーオンライン(@gpol_tw)のsenoです。
普段はWebディレクターとして、採用サイトをはじめ多くのWebサイトのディレクションをしています。

今回は採用サイトにおける「数字で見るコンテンツ」に注目して、用意すべき理由や弊社が実際におこなっている数字で見るコンテンツの作り方と考え方について紹介します。

普段、お客さまと数字で見るコンテンツについて会話していると、

  • こんな当たり前のことを掲載していいのか
  • この数字は求職者にとって魅力的なのか
  • これはわかりきっているから掲載しなくてもいいだろう

など、自社の判断でコンテンツ化を見送っているお客さまが多く、非常にもったいないと感じることがあります。その際に「なぜこの数字を見せた方が良いのか」「求職者のためにこういう数字も見せてはどうか」など、数字で見るコンテンツについてお伝えしていることを実例を交えて説明します。

採用サイトのリニューアルを検討している方や、数字で見るコンテンツのアップデートを考えている方はぜひ参考にしてみてください。

採用サイトにおける数字で見るコンテンツとは?

数字で見るコンテンツとは、求職者向けに会社のことやサービス、働き方に関係することを、数字を用いて紹介するコンテンツのことです。近年、多くの会社の採用サイトで必ずと言ってもいいほど見かけるコンテンツです。

サイトにおける見せ方は数字だけに限らずさまざまで、グラフや図、イラストを用いて見せることもあります。この表現方法はインフォグラフィック(データや情報を視覚的に表現したもの)と呼ばれ、見る人が視覚的にわかりやすく情報を得ることに優れています。

また、Webサイトにおいて数字の影響力は大きく、文字だけでは伝わりにくい情報を数字を用いて視覚的にわかりやすい形で表現することで、求職者が会社のリアルな姿をイメージするのに役立つでしょう。

このように、数字で見るコンテンツを効果的に採用サイトに取り入れることで、その会社ならではの魅力が伝わり、求職者にとっても有益な比較検討材料になります。

【関連記事】採用サイトのコンテンツを事例で解説!求職者に伝わる企業の見せ方とは

なぜ採用サイトに数字で見るコンテンツが必要なのか

数字で見るコンテンツは他社との差別化コンテンツになり、求職者にとってはリアルな現場の情報をわかりやすく知ることができます。新卒採用、中途採用に関わらず、採用サイトにおいてとても重宝されるコンテンツです。

採用サイトのリニューアルや、改修をおこなう際に掲載を検討したいと思う方も多いのではないでしょうか。私たちも採用サイトには数字で見るコンテンツは必要だと考えており、その理由は大きく2つあります。

  1. 数字は求職者に会社のリアルや魅力を伝えやすい
  2. 自社のことを簡潔にわかりやすく伝えられるコンテンツになる

数字は求職者に会社のリアルや魅力を伝えやすい

求職者は就職活動において、どんな人と一緒に働くのか、有給は取得しやすい環境かなど、会社のリアルや実際に働いている人の情報が知りたいと思っています。そのような情報があれば、自分が実際に会社で働いたときに充実するかどうか、やりがいを感じるかなどの「働いている自分」がイメージしやすいからです。

働いている自分をイメージできる情報は、求職者にとって有益な判断材料になります。そこで役立つのが、数字で見るコンテンツです。数字は求職者にとって会社の事実や特徴がわかる情報になるため、安心感の醸成につながります。

例えば採用サイトの中に以下のような情報を記載していても、それだけでは求職者は不安に思うでしょう。

  • ワークライフバランスがとれる働きやすい職場環境
  • 充実した福利厚生

なぜならテキストを見ただけでは具体性や根拠がなく、自分ごと化できないからです。しかし、「有給消化率」や「月の平均残業時間」などの働きやすさに関することを数字とともに掲載することで具体的になり、根拠と魅力をアピールできます。

募集要項に自社の魅力や、働くメリットなどの数値をテキストで記載している採用サイトを目にすることがあります。せっかくのアピールポイントを「ついで」のように見せているのはもったいないです。

求職者のためにもアピールしたい情報はテキストだけではなく、数字を活用してより自社のリアルや魅力を伝えていきましょう。

自社のことを簡潔にわかりやすく伝えられるコンテンツになる

求職者が就職活動にかけられる時間は限られています。限られた時間の中で企業研究以外に、エントリーシートや面接対策もおこなわなければなりません。

その中でWebサイトを見てもらえる時間はどれくらいあるでしょうか。私たちのようなWeb制作会社は、求職者の限られた時間の中で、多くの有益な情報が伝わるコンテンツを考える必要があります。

コンテンツがいくら魅力的な内容であっても、限りある時間の中で求職者に一言一句すみずみまで見てもらうことは難しいでしょう。

その場合に有効なコンテンツが、ビジュアルで表現可能な「数字で見るコンテンツ」です。数字で見るコンテンツであれば、自社のことが簡潔でわかりやすい表現で伝わり、求職者も短時間で見れます。

テキストのみで掲載されているコンテンツは読む人に堅苦しい印象を与えがちです。テキストをベースに自社の働きやすさやどういう人が在籍しているのかをアピールしても、根拠が伝わりにくく、求職者にとっては自分に合っているのかの判断が難しい場合があります。

一方で、数字で見るコンテンツは複雑なデータであっても視覚的にわかりやすく伝えることに優れています。漠然と「はたらきやすい」と表現するよりも、数字による情報はその根拠と裏付けがあるため、信頼できる情報になります。

求職者が注目している数字

多くの求職者がチェックしている数字を以下で紹介します。これらは、数字で見るコンテンツページを企画・制作する際にできるだけ掲載していきたい情報です。

大きく4つのカテゴリに分けて紹介します。

  • 会社に関する数字
  • 事業やサービスに関する数字
  • 社員に関する数字
  • 働き方や職場環境に関する数字

会社に関する数字

会社の基本情報として、規模感や成長性に関する実績データを伝えましょう。

(例)

  • 拠点数
  • グループ会社数
  • 社員数
  • 売上高
  • 創業年数

事業やサービスに関する数字

会社がどのような事業をおこなっていて、どの程度の成功を収めているかを示すことは、求職者にとって大きな関心ごとになります。

事業への投資額やサービス数、海外展開など事業の将来性や将来の展望が伝わる数字は求職者のモチベーションに与える影響が大きいため、積極的に示しておきたい情報です。また、そのような数字は会社としての取り組みに対する前向きな姿勢が伝わるため効果的です。

(例)

  • 国内/世界シェア率
  • 売上構成比率
  • 取引先数
  • 業界シェア率
  • 事業投資額
  • 海外展開

社員に関する数字

社員に関する情報は、企業文化やどのような人が働いているのかなど、職場の雰囲気を示す重要な数字として、多くの求職者が他社と比較検討する上で気になっている情報です。

会社に関する数字としてまとめて見せる場合もありますが、社員にフォーカスした項目としてまとめておくことで、求職者がより会社とマッチしているかどうか検討しやすくなるでしょう。

(例)

  • 平均年齢
  • 男女の比率
  • 新卒・中途割合
  • 平均勤続年数
  • 女性管理職比率
  • 外国籍社員比率
  • 職種別比率

働き方や職場環境に関する数字

働き方や職場環境に関する数字は、ワークライフバランスをはじめとして多くの求職者にとっての関心ごとであり、特に力を入れて検討したい情報です。

働きやすさや職場環境の良さが伝わる数字を掲載し、会社が従業員を大切にしていることをアピールしましょう。

(例)

  • 月平均残業時間
  • 年間休日数
  • 有給取得率
  • 産休育休取得率
  • 在宅・出社比率
  • その他制度の使用率

定量化しにくい「雰囲気」こそ、求職者のために数字化が大事

職場環境の良さについては以下のような調査結果もあります。

最も重視する点を見ると、「職場の雰囲気が良い」が最多(12.4%)。好条件の企業を希望しながらも、実際に働く上での職場環境に重点に置いて企業選びをしようと考えているようだ。

就職先を選ぶ際に重視する点

就職先を検討する上で「職場の雰囲気が良いこと」を重視している求職者は多く、数字で見るコンテンツとして自社のリアルや魅力をわかりやすく伝えることはとても効果的です。

ただ、ひとことで「職場の雰囲気が良い」と言っても、求職者が感じる「雰囲気が良い」にはさまざまな捉え方が存在しているため、求職者に向けて自社のどのような点をアピールすれば良いか悩んでいる方も多いと思います。

雰囲気がいいと思える職場

雰囲気が良いと思える職場に関する調査結果を見ると、

  • ワークライフバランスを重視している
  • 役職や年齢に関係なく自由に物が言える
  • 部門間の交流やコミュニケーションが盛ん

など、人間関係に関することで職場の雰囲気が良いと感じる求職者が多いようです。

ワークライフバランスについてはこれまでも多くの求職者の関心ごとだったと思いますが、それとほぼ同じで「役職や年齢に関係なく自由に物が言える職場」が上位になっているのは興味深いことです。これはどのような職場でも「自分らしくいられる」ことを表していると考えられます。

働き方や職場環境に関する数字を検討する際は、有給取得率や産休育休などのワークライフバランスに関することだけではなく、求職者が「自分らしくいられる」ことがアピールできる情報を掲載するのも効果的です。

他社と差別化する数字コンテンツの作り方

ここまでは多くの会社の採用サイトでよく見られる数字コンテンツを紹介してきました。ただ、それだけでは他社と似たようなアピールになってしまうため、実際に私たちがお客さまと実施している「自社ならでは」の内容にフォーカスした数字コンテンツの作り方をステップごとに紹介します。

  • ステップ1:若手社員によるアンケートの実施
  • ステップ2:アンケートをもとにした数字で見るコンテンツの作り方
  • ステップ3:コンテンツ公開後の情報更新のコツ

「自社ならでは」のコンテンツは他社との差別化につながり、求職者に自社の魅力をよりアピールできるでしょう。

ステップ1:若手社員によるアンケートの実施

私たちはお客さまの入社3年くらいの若手社員を対象に、就活や入社して感じたことに関するアンケートを取って、数字で見るコンテンツ作りに活かしています。

当時の就活の印象や、なぜその会社に入社を決めたのかなどのリアルな声を聞き、「求職者のためにこういう情報を見せてはどうか」などの提案をおこない、お客さまと一緒に自社ならではのコンテンツ作りに力を入れています。

実際に私たちがアンケートベースでヒアリングしている内容をいくつか紹介します。

  • 最初に自社を知ったきっかけを教えてください
  • 自社を知ったときの率直な第一印象を教えてください
  • 応募しようと思った理由を教えてください
  • 自社の他に候補だった企業と、その会社のどこが良かったか教えてください
  • 最終的に入社を決めた理由を教えてください
  • 入社して気づいた魅力を教えてください
  • 就職活動中に特に知りたかった・重視していた情報を教えてください

若手社員によるアンケートの実施

このように若手社員にアンケートを実施することで、求職者目線の意見や社員のリアルな声が聞けます。近年、ワークライフバランスが注目されているため、「若手社員が実際に入社して感じた魅力的な福利厚生」のアンケートをとるのも効果的でしょう。

働き方や職場環境に関する数字として、福利厚生の数の多さをアピールするのは効果的です。そして、実際に社員が使ってみてどうだったか、どのようなところが魅力に感じたのかの声も掲載できればより求職者の目を惹くコンテンツに仕上がります。

アンケートからわかる情報は数字で見るコンテンツだけではなく、お客さまの採用活動における背景や抱えている課題の解決など、お客さまの理解にも活用できます。

採用サイトリニューアル初期の要件定義フェーズで実施しておくと、自社とマッチ度の高い母集団を形成し、求める人材を採用するための採用コンセプトづくりにも役立つでしょう。

【関連記事】採用サイトコンセプトの作り方を解説 | コツと参考事例も紹介

ステップ2:アンケートをもとにした数字で見るコンテンツの作り方

アンケートの回答がまとまったら、次はその回答を深堀りしていきましょう。
若手社員のリアルな声なので、回答をそのまま掲載するのも効果があるコンテンツになると思いますが、回答にひと工夫加えることでより魅力的なコンテンツになります。

例えば、「エントリーしようと思った理由」や「なぜこの会社に入社を決めたのか」という回答には、外から見た会社の雰囲気や求職者が他社と比べて魅力に感じている点について述べられていることが多いです。その回答を活用し口コミのようなコンテンツにして、同じように入社するかどうか悩んでいる求職者を後押しするコンテンツを考えてみるのもよいでしょう。

また、「入社して気づいた魅力」についてはそのまま「若手社員が感じる自社の魅力」として、「%」表記をしたりランキング形式で掲載することもできますし、箇条書きにしてリアルな声を求職者に届けることもできます。

先ほど述べたとおり、会社の雰囲気や人間関係の良さがわかることや、自分らしくいられることがわかる数字コンテンツは多くの求職者にとって知りたい情報です。今ある社内情報から考えるのが難しいと感じた場合は、このようにアンケートを取ってその回答をもとにコンテンツを考えてみることをおすすめします。

ステップ3:コンテンツ公開後の情報更新のコツ

採用サイトコンテンツを「作ったまま」にしておくのは避けましょう。

数字で見るコンテンツページを作成した後、更新されずに情報が古くなってしまっているサイトを見かけることがあります。その状態では、求職者に「この会社大丈夫かな」などの不安を与えてしまったり、会社の信用に影響を与えてしまう可能性があるため、作ったあとの更新も忘れずにおこないましょう。

更新の時期ですが、新年度が始まる毎年4月におこなうのが良いでしょう。5月から企業研究を始める就活生も多いため、それまでに前年度の数字をまとめておき、コンテンツの情報を更新しておきましょう。

また、更新を忘れないために社内で更新時期や更新箇所をまとめた採用サイト運用ルールを定めておくこともおすすめします。運用ルールがあれば、仮に担当者が変わってしまった場合や、急遽制作会社に依頼することになった場合でもスムーズに対応することができます。

Webサイト経由で会社を知った人からすれば、Webサイトに掲載されている以上の情報を得る手段はありません。つまり多くの人にとっては「Webサイトの現状=その会社の現状」として認識されます。

古い情報は、面接などで求職者とコミュニケーションを取る際に「ホームページにはこのように書いてあった」などの認識齟齬にもつながってしまいます。採用活動自体に影響を与えてしまうこともあるため、常に最新の情報が掲載できているページにしておきましょう。

まとめ

数字で見るコンテンツをはじめとした採用サイトにおけるすべてのコンテンツは求職者のためのものです。特に、数字で見るコンテンツはインフォグラフィックという表現の特性上、テキストで読んでもらうよりも印象に残りやすいため、自社にどのような魅力があるのかを求職者に伝えやすいコンテンツになります。

今回は、数字で見るコンテンツ作りの方法として若手社員アンケートを紹介しました。これまでに多くのお客さまにアンケートを実施して「自分の人生」を軸に就職活動をしている求職者が圧倒的に多いという印象を受けます。

求職者は、会社を選ぶときに以下のような点が満たされるかを採用サイトから判断しようとしています。

  • 自分の人生が豊かになるか
  • 自分の人生にプラスになることがあるか
  • 自分や周りの人が幸せになるか

会社の価値観や理念、会社としての立場をアピールしても求職者の印象には残らないでしょう。そして、自社について知ってもらっている前提では、自社の魅力を十分に伝えることもできません。

冒頭でも触れましたが、お客さまと会話しているとまだ多くの会社が企業目線でコンテンツの検討をしていると感じます。求職者のために何を数字コンテンツにすべきか、どのような数字をアピールすれば良いのかなど、自社をどう見せるかの検討が難しい場合、制作会社と一緒に考えるのもひとつの方法です。

自分たちの会社にエントリーしてくる求職者は、自分たちの会社に何を求めているのか。数字で見るコンテンツを検討するにあたって、求職者のために当たり前に考えなければならないことを一緒に考えて、より魅力的な採用サイトにしていきましょう。

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この記事の著者
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新卒でシステムエンジニア、その後制作会社と事業会社でWebディレクターを経験し、2021年にジーピーオンラインに入社。コーポレートサイトや採用サイトのリニューアルをメインで担当し、2024年からはマーケティング業務も兼業。

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