こんにちは、ジーピーオンライン(@gpol_tw)のさえです!
突然ですが、正しいホームページ制作会社の選び方をご存じでしょうか?
- 有名な企業の制作実績があったから決めた
- どれも同じに見えたので価格の安い会社に決めた
- 急いでいたのでとにかく納品の早い会社にした
このような選び方は、失敗に繋がりかねないリスクのある選び方です。
ホームページ制作会社選びに失敗すると、理想から離れたホームページになるだけでなく、アクセス数も増えない…といった状況にもなりかねません。
そこで今回は、失敗しないためのホームページ制作会社の選び方をご紹介します。
2000年から数多くのWebサイトを制作してきたプロだからこそ分かる、見落としがちな選定ポイントも解説していきますね。
「いちから作るのは初めてで、どうすればいいか分からない」
「ホームページの知識がなく判断できない」
「リニューアルを成功させて、成果を残したい」
上記のような方は、ぜひお読みください。
失敗しないホームページ制作なら!
もくじ
制作会社選びで最も注意すること
ホームページ制作会社を選ぶ際に最も注意すべき点は、「イメージが漠然としたまま制作会社を探さないこと」です。ホームページ制作会社に問い合わせるよりも先に、事前準備が必要なのです。あらかじめ要件を固めておくことで、理想のホームページに近づけられます。
制作会社を選ぶ前の準備4ステップ
失敗しないための事前準備を4つのステップに分けてご紹介します。
目的 / ターゲット / 訴求を決める
まずはホームページの方向性を明確にするための要件を決めていきましょう。
目的を決める
ホームページ制作で軸になるのは、「何のために作るのか?=目的」です。
目的を明確に設定することが、事前準備の第一歩です。
ステークホルダーとのコミュニケーションツールでもあるWebサイトは、複数の目的によって作られます。主に目的となるのは「売上増加」「ブランディング」「採用強化」などです。そこから更に分解していくと、以下のように細分化できます。
目的 | 詳細 |
---|---|
売上増加(既存顧客) |
|
売上増加(新規顧客) |
|
ブランディング |
|
採用強化 |
|
Webサイトの作り方は、目的に応じて変化します。例えば、「ホームページ経由での新規顧客獲得ができていない」という課題があった場合には、デザインだけリニューアルしても効果が見込めないのは表の通りです。
必ず事前に目的を明確にしておきましょう。
【関連記事】コーポレートサイトの目的|掲載するべき内容やメリットについて紹介
ターゲットを決める
「誰に見てもらいたいのか=ホームページのターゲット」を決めておくことも重要です。ターゲットが変われば最適なコンテンツやデザインが変わってくるためです。企業を取り巻くステークホルダーの中でも、「既存顧客」「見込み顧客(顕在顧客)」「潜在顧客」「株主、投資家」「求職者(新卒・中途)」がよく設定されます。
BtoBは企業の担当者、BtoCは生活者と捉えることもできます。年齢や性別などのデモグラフィックや行動パターンも掘り下げておくのがおすすめです。例えば、「20代女性向けのWebサイト」と「50代男性向けWebサイト」では必要となるコンテンツやデザインの方向性が変わってきます。
ターゲットを詳細に掘り下げて「ペルソナ」を設定すると、さらにターゲットに刺さるWebサイトになるため試してみてください。
【関連記事】BtoB企業にペルソナ設定は必要?設定方法と注意点【ワークシート付】
訴求を決める
見落としがちですが、事前に訴求を決めておくことも欠かせません。訴求はアピールポイントとも言い換えられ、「ターゲットにとってどのような価値を提供するのか?」です。関係者の間で訴求ポイントに共通認識があれば、方向性がぶれにくくなります。反対に、訴求ポイントを曖昧にすると、単なる情報が沢山掲載されたWebサイトになりかねないので注意しましょう。
ホームページ制作会社は制作のプロですが、自社の商品・サービスや人材について最も詳しいのはそこで働いている社員の方々です。自社の商品・サービスの特徴や企業自体の強みなどの情報を整理して、制作会社に渡すことで提案の質向上が期待できます。
もしどうしても明文化が難しい場合は、制作会社とのディスカッションを通して強みを整理することも方法のひとつです。その場合は、「強みの整理も一緒にしてほしい」と伝えるようにしてみてください。
強みの再整理もお任せください!
予算と納品希望日を決める
「どれくらいの費用で=予算」「いつまでに=納品希望日」も制作会社選びに大きく影響します。
予算を決める
必須ではありませんが、できれば大体の予算を設定しておきましょう。
ホームページの制作費は、ディレクターやデザイナー、エンジニアの稼働時間で決まることが多くあります。したがって、予算が十分であれば凝ったものやページ数の多いWebサイトの制作が可能です。予算が少なければ、予算の範囲内でいかに良いものを作るかを考えなければいけません。
コーポレートサイトは200万円〜300万円ほどの場合もあれば、1,000万円以上になる場合もあります。
予算はホームページの仕上がりに大きく関わります。制作費の相場が分からない場合でも、年間の広告費や売上などから計算してみるなどで、できるだけ提示するようにしましょう。
Webサイト制作の費用相場は、サイトの規模や種類、制作するコンテンツや目的、制作する機能要件、制作会社の規模によって異なります。
納品希望日を決める
Web制作会社は同時に複数のサイト制作をしているので、リソースの状況をみながら受託の可否を判断します。納期が短いと「特急料金がかかる」「クオリティの低いWebサイトになる」などのデメリットが発生します。品質を担保しにくくなるのは、制作会社側としても心苦しく避けたいことです。余裕がある納期の設定をおすすめします。
一方で、納期がないことも、実は制作会社にとって不安要素です。
「まだ社内で検討できていない」という意味であれば、納期が決まったときにスケジュールへ支障をきたす可能性があるためです。検討前であれば、平均的な制作期間をもとに仮の納期を設定して、商品リリースや採用活動などの期日とのスケジュールを照らし合わせて不具合がないか確認してみましょう。
【関連記事】ホームページの制作期間は依頼から完成までどれくらい?規模別に徹底解説!
現在のホームページの改善したい点を整理する
現在のホームページへの課題は事前に洗い出しておきましょう。目的に通ずるところでもあり、「商品説明が分かりにくい」「コンテンツが埋もれていて見られていなさそう」「増設したページとの統一感がない」など、視覚的な課題も機能的な課題も出してみるのがポイントです。
事前の洗い出しがあると、制作会社も課題感を理解できるため、制作途中での要望増加によるプロジェクト錯綜を避けて円滑に進められるようになります。
また、洗い出した改善点はそのまま成果の振り返りに活用できます。ホームページは改修を重ねてPDCAを回し、最適化していくのが基本です。「何を改善したかったんだっけ?」と迷うことなく仮説の検証をしていけるため、成果への近道になります。Web制作会社からも改善点の提案はもらえますが、社内で顕在化している課題感・改善点も整理しておくことが大事です。
【関連記事】コーポレートサイトをリニューアルするべき理由と進め方を詳しく解説
【関連記事】Webサイト運用って何すべき?効率よくPDCAを回す方法を解説!
提案依頼書(RFP)にまとめる
要件は「RFP(Request For Proposal、提案依頼書)」と呼ばれる資料にまとめていきましょう。RFPとは、制作の目的、ターゲット、訴求、予算、納品希望日、改善したい点などをまとめた資料のことです。RFPの記載内容は「制作会社に提案してほしいこと」「サーバー構成」なども含まれます。
RFPは発注側と受注側の認識共有のために使用される資料です。打ち合わせの際に伝えることもできますが、資料化しておくと抜け漏れを防ぎ、社内で方針をすり合わせるときも参照できて便利です。項目を埋めていくことで、他に検討が必要な点も認識できます。
初めて作成する際は難しく感じるかもしれませんが、ぜひ用意してみてください。
【関連資料】RFPとは?ホームページ制作を成功に導く提案依頼書の書き方とサンプル
ホームページ制作会社の分類
ホームページ制作会社への理解を深めることも重要です。いくつかの種類がありますので、簡単にご紹介します。
総合力のあるホームページ制作会社
最もバランスが取れているのは、総合力のあるホームページ制作会社です。
「設計」「デザイン」「構築(コーディング)」「システム開発」の一連の作業を社内でおこなう体制ができています。業界・業種に関係なく一定のクオリティを保った制作が期待できます。
品質を保つためのノウハウ蓄積や仕組み化が進んでいることも特徴です。ブランドを多数展開している場合や、複数のサイトを依頼したい場合にも適しています。運用も含めて長期のお付き合いを希望しているときも総合力のあるホームページ制作会社は重宝するでしょう。
参考企業:株式会社ジーピーオンライン
プランナー・ディレクター・デザイナー・エンジニアが在籍する、従業員数100名規模のWeb制作会社です。20年以上にわたってスキルを総合的に蓄積しており、企画からデザイン・システムまで全て手がけられます。多種多様な業界の制作実績を持ち、大規模サイトの制作なども対応可能です。
デザインに強いホームページ制作会社
デザインに強いホームページ制作会社は、商品や企業のイメージをデザインに反映することが得意です。
トレンドや最新技術の感度が高いことも多く、ブランドイメージを上手に表現してもらえます。
デザイン力の低い制作会社に頼むと、「絶対ダメではないけど、しっくりこない…」というWebサイトになってしまう可能性があります。「参考で提示したホームページそっくり」「単調で特徴がない」といった状態です。
ブランディングを重視したい場合や、アニメーションや動きのある要素を採り入れたい場合は、デザインに強い制作会社を探してみてください。
参考企業:株式会社メガホン
ブランドデザインを主軸とした企画とアートディレクションを得意とするクリエイティブ・エージェンシーです。ブランディングやUI/UXデザイン、Webデザイン、映像制作に特化しており、ユーザーの心を動かすことが得意です。
システムに強いホームページ制作会社
システムに強いホームページ制作会社は、エンジニアが主体となっています。傾向として、技術ノウハウが蓄積されているため、複雑なシステム構築でも安心感が強いです。システム開発の中でも「CMS開発に強い」「ECサイト構築に強い」など得意分野が分かれるため注目してみてください。
システム開発の経験が浅い制作会社に依頼すると、安く発注できるメリットもありますが、「使いにくい仕様になる」「セキュリティが甘いサイトになる」こともあるので注意が必要です。オリジナルのシステム構築や他サービス、基幹システムとの連携が想定される場合はシステムに強い制作会社を探してみてください。
フリーランス
企業の他にフリーランスで活動している方に制作を発注することも可能です。
個人で制作を請け負っているため「格安で依頼できる」「熱意を持って取り組んでくれる」などのメリットがあります。
ただし、トラブルが発生した際のバックアップ体制が弱い傾向にあることは考慮しておいた方がいいかもしれません。企業の場合は他のスタッフがフォローに入れますが、担当者が稼働できなくなった際には待つしかない…という状況に置かれる可能性もゼロではありません。
ホームページ制作会社の選び方のポイント【企業編】
それでは、比較検討に入る際に役立つ、ホームページ制作会社の選び方をご紹介します。
まずは企業としてみておくべきポイントを解説していきます。
- 制作会社の強みが今回の制作と合っているか
- 同業他社や同じ規模の実績があるか
- 制作体制が整っているか
- プロジェクト管理を徹底しているか
- 制作会社のホームページが分かりやすいか
今すぐ無料で実践!
制作会社の強みが今回の制作と合っているか
制作会社の分類でもご紹介した通り、制作会社それぞれに強みや得意分野があります。希望している制作と得意な分野が一致しているかは確認しておきたいポイントです。
制作会社のホームページを閲覧する際に、記載されている「強み」と「制作実績」をチェックしてみましょう。コーポレートサイトやブランドサイト、採用サイト、キャンペーンサイトなど、どのカテゴリの制作が多いかも参考になります。求めている強みが異なるように見えても、公開できる情報は限定的なため、面談時に強みを尋ねることも有効です。
同業他社や同じ規模の実績があるか
制作実績をチェックする際は「自社と同じ業界の実績があるか」「同じ規模の企業の実績があるか」「作りたいサイトと同じくらいのページ数の実績があるか」という目線でも確認しておきましょう。
同業種の制作経験があるとスムーズに制作してくれる可能性が高くなります。その業界自体の説明をいちからする必要がなく、セオリーなども踏まえて制作してくれるからです。業界特有の作り方がある場合は、同業種の企業の制作実績がある制作会社に依頼すると安心です。
同じ規模の制作をしているかも押さえておきましょう。一概には言えませんが、管理コストの関係上「大規模なサイト × 小さすぎる制作会社」「小規模なサイト × 大手制作会社」は相性が悪い傾向にあります。ここがずれると納得感のある制作とならない可能性が出てきてしまいます。
制作実績に目ぼしいものがない場合は、「○○のような実績はありますか?」と問い合わせするのもおすすめです。守秘義務上、掲載できていないだけで実は実績があることもよくあります。
制作体制が整っているか
制作体制が整備されているかも、制作会社を選ぶ際にぜひチェックしてみてください。
ほとんどの制作会社の従業員数は50名以下です。その少ない人数で複数のホームページ制作をしています。
プロジェクトを同時進行しながら高品質なサイトを納品するには、体制づくりが重要です。
ディレクター、デザイナーだけでなく、プロデューサー、アートディレクター、システムエンジニアなど、各工程の指揮を執るポジションが組まれている体制の制作会社は、品質の高いホームページの納品が期待できます。
プロジェクト管理を徹底しているか
プロジェクトには各専門スタッフが複数名関わるため、プロジェクト管理を徹底しているかは知っておきたいポイントです。
ホームページは通常、数ページ〜数十ページにわたります。効率良く制作を進めるために、数名のデザイナーで担当ページを決めて制作することもよくあります。その際に、データが勝手に上書きされたり、最新データがどれか分からなくなったら困りますよね?
そうしたトラブルを防ぐために導入するのがプロジェクト管理ツールです。プロジェクト管理ツールを導入している制作会社は、制作上のトラブルが少ない傾向にあるので安心して依頼できます。
また、ツール上でメッセージを送信することも可能なため、コミュニケーションも円滑になるメリットもあります。なじみがないかもしれませんが「プロジェクトはツールを使って管理しているんですか?」と気軽に聞いてみてください。
参考企業:株式会社ジーピーオンライン
ジーピーオンラインでは、プロジェクト管理にBacklogを採用しています。「制作データのバージョン」「スケジュール」などの管理や企業のご担当者さまへの連絡もBacklog上で実行可能です。
制作会社のホームページ自体が分かりやすいか
意外なポイントとして、制作会社のホームページ自体のクオリティがあります。どれだけ良いことを謳っていても、自身のホームページで実現していないのであれば説得力がありませんよね。「Webサイトの利便性を良くしたい」「ブランディングを強化したい」という要望がある場合はなおさら、注目しておきたいところです。
具体的にチェックしたいのは下記の5点です。
- 古さを感じない
- 魅力的な印象を受けるか
- 情報が充実しているか
- 更新されているか
- 専門知識がなくても理解しやすいか
制作実績には載っていないだけで、実は大手企業のサイト制作を歴任している場合もよくあります。まずは見える範囲=自社サイトの品質を判断材料にしてみてください。
ホームページ制作会社の選び方のポイント【担当者編】
ホームページ制作会社を選ぶ上では、担当者のスキルもみておくポイントです。
具体的には以下のような点があげられます。
- 制作会社側からの提案があるか
- コミュニケーションがスムーズか
- ネガティブな部分も伝えてくれるか
今すぐ無料で実践!
制作会社側の担当者から提案があるか
担当者がただ依頼側の要件を聞くだけでなく、自社からのアイデアを交えて提案してくれるかは見極めポイントのひとつです。本来、ノウハウを蓄積してきたWeb制作会社だからこそ分かる課題や改善ポイントがあるはずです。それを担当者が提示しない場合は「実はノウハウが少ない」「発注後も受け身な対応を続ける」などの懸念があります。
追加提案を盛り込むには、必然的に企業のことをより理解しようとする質問が出てくるはずです。「事業内容」「業界でのポジション」「経営計画」「ターゲットのより詳細な情報」「主力商品」などビジネス全体から多面的なヒアリングがあれば提案にも期待できるでしょう。コンサルティング業務も可能な制作会社から提案を受ける場合は注目してみてください。
コミュニケーションがスムーズか
コミュニケーションが問題なく取れるかは、実は技術が優れていることよりも大事かもしれません。
「専門用語を多用する」ことはもちろん、「連絡が遅い」「意見を聞いても返事が曖昧」「期日を過ぎる」なども見過ごさないでおきたいところです。コミュニケーションがうまくいかないと、制作中も支障をきたすことは想像しやすいのではないでしょうか。
また、オンライン上でのやりとりが増えた現在は、対面での打ち合わせをせずにWebで完結するケースも多いと考えられます。そのため、オンライン上でのコミュニケーションに「やりにくさ」がないかもみておくと安心です。例えば、「カメラがオフで表情が見えない」「口頭での受け答えが多く画面共有を活用しない」などはやりにくさを感じる方もいるはずです。
担当者間のコミュニケーションは、単純な良し悪しだけでなく相性の部分もあります。自身にとってやりやすいかどうか、意図を汲み取ってくれるかなど、感じたことをメモしておくと役に立つかもしれません。可能であれば、営業だけでなく、発注後に実務を担当するスタッフとも顔合わせができていると理想です。
ネガティブな部分も伝えてくれるか
営業は大抵、売上目標を持っています。顧客にとってマイナス要素があったとしても売ってしまった方が目標は達成できてしまうのです。だからこそ、自社にとってマイナスになるようなネガティブな情報をあえて伝えてくれる担当者は信頼できますよね。
提案時に受ける現在のホームページに対する課題の指摘についても同じです。企業の担当者さまにとっては耳の痛い内容かもしれません。しかし、忌憚なく指摘する制作会社の方が、むしろホームページが改善されて成果を出せることが期待できます。
番外編:発注前に確認しておくこと5選
ここまでご紹介した内容を押さえておけば、大きな失敗は避けやすくなるかと思います。番外編として、併せて確認しておきたいことをピックアップしました。
- 見積書の項目に不明点はないか
- 納品形式に指定があるか
- 保守や運用も対応してもらえるか
- 公開後のランニングコストはどれくらいか
- ホームページの集客も相談できるか
今すぐ無料で実践!
見積書の項目に不明点はないか
ホームページ制作でよく聞くお悩みに「見積書の項目が企業によってバラバラ」というものがあります。合計金額だけでなく、各項目の具体的な作業内容や費用が発生する理由もしっかり確認しておきましょう。
備考欄などに記載している前提条件や開発要件もしっかり目を通しておくと、認識違いによるトラブルを避けられます。提出したRFPと照らし合わせて、違和感のある記載がないかチェックしてみてください。
例えば、以下のような点は契約後に齟齬が見つかると、納品日の延期や追加料金の発生に繋がる可能性があるため注意しましょう。
- レスポンシブWebデザインを採用するか
- 写真やテキスト(コピー、文章)などの素材は支給か制作会社にて作成か
- 撮影や取材を予定しているか
- SSL証明書はどちらが準備するか
- ドメインやサーバーはどちらが準備するか
- CMS(WordPressなど)を導入する場合はどのCMSを使用する想定か
- 既存商品の登録はどちらでおこなうか(CMSの場合)
不明点は制作会社にどんどん質問して問題ありません。
【関連記事】Web制作の見積もり高すぎない?相場や見積書項目について解説
納品形式に指定があるか
ホームページ制作には主に以下の2通りの納品方法があります。今後の更新や修正を見越して、どちらの形式になるか確認しておきましょう。
- 制作データ(HTML・CSSファイルなど)をソースコードで納品する
- 制作会社がサーバー上にアップロードして納品とする
また、バナーなどのデザインデータや著作権を、制作会社から発注側へ譲渡しないケースがあります。デザインデータも納品してもらうには別途料金が発生することもあるため、事前に認識を合わせておきたいポイントです。
保守や運用も対応してもらえるか
ホームページは公開して終わりではありません。公開後も情報を更新して運営していく必要があります。画像やデータの差し替えはもちろん、ホームページの集客を強化したい場合はアクセス解析やコンテンツの追加(運用)が不可欠です。WebマーケティングのPDCAを回すなら運用のサポートが可能な制作会社が適しています。
また、予期しない障害のための監視や復旧(保守)を委託しておくと、アクシデントが発生したときも安心です。
公開後のランニングコストはどれくらいか
上記の保守・運用費以外に、サーバーやドメイン、SSL証明書の費用などの維持費が発生します。ランニングコストを見落として、予定のない請求が発生するなどが起こらないように事前に把握しておきましょう。
ホームページの集客も相談できるか
ホームページの流入を増やす施策も相談できるかどうかは、ぜひ確認してみてください。
実際のところ、ホームページを開設・リニューアルしただけでは、大幅なアクセス増加は見込めません。ユーザーに訪問してもらうには集客施策を打つことが必要です。具体的には、以下のような方法があります。
- Web広告(リスティング広告、ディスプレイ広告、SNS広告など)
- SEO
- SNS運用
上記施策に付随して、訪問者のニーズに合わせたホワイトペーパーなどのダウンロードツールや、メールマーケティングなども必要です。
Web集客への理解がある制作会社は、施策を見越した制作の提案が期待できます。制作会社によっては広告運用の部隊やデジタルマーケティング専門のグループ会社があります。もしくは、おすすめの外部パートナーを紹介されることもあるでしょう。
参考企業:つながる科学研究所株式会社
コンテンツマーケティングやSEO/SEMコンサルティング、SNS導入支援など、Webマーケティングに強みをもつ企業です。WebやSNSのコンテンツ運用のサポートを通じて、企業とユーザーのより良いコミュニケーションを実現します。
Web集客もジーピーオンライングループにお任せ!
コンペは実施すべき?
コンペ必須の企業さまもあるかと思いますので、最後に触れたいと思います。ホームページ制作のコンペを実施するメリット・デメリットは以下のとおりです。
ホームページ制作のコンペをするメリット
1.複数の業者から提案を一度に受けて吟味できる
2.コンペプレゼンに複数人出席してもらうことで全員で業者を選ぶことができる
3.費用だけの比較にならないのでコスパが良い業者を選びやすい
1社だけに提案を依頼すると「本当に適正な価格なのか?」「もっと他にデザインのアイデアはないのか?」など、不安に思うことがあるかと思います。そうした不安を払拭でき、かつ社内の関係者間で合意を得た上で発注を決められるのがコンペの良さです。プロジェクトチームの参加者も自分ごと化しやすくなります。
ホームページ制作のコンペをするデメリット
1.RFP(提案依頼書)を準備する必要があり、面倒くさい
2.コンペを開催できるほどのスケジュールの余裕が必要になる
3.コンペ開催の準備にそれなりのリソース(担当者の時間)が必要になる
1番のデメリットはコストです。複数社の提案について協議するため、時間も労力も取られてしまいます。
制作会社の目線に立つと、コンペの参加企業数によって対応を変える可能性があります。例えば10社コンペは受注確率が下がるため辞退するケースもないとは言い切れません。まずはチェックポイントをもとに3社程度か、多くても5社程度に候補を絞り込んでコンペを実施するのがおすすめです。
事前準備と多面的な評価で失敗しない制作会社選びを!
失敗しないホームページ制作会社の選び方をご紹介しました。
価格や制作実績、課題解決の事例に得意分野などチェックしたいポイントは複数あります。最も重要なのは「多面的な視点で判断すること」です。
ぜひ自社に合う制作会社を総合的に判断して、ホームページ制作を成功させてくださいね!
失敗しないホームページ制作なら!
ホームページ制作会社選びに役立つ「評価比較シート」はこちら
記事でご紹介したホームページ制作会社のチェックポイントを資料(PDF)にまとめました。
ぜひダウンロードしてお使いください!
※Excelファイルをご希望の方はお問い合わせフォームからお気軽にご請求ください。
WRITERさえ Webマーケーター
制作会社で営業・Web広告運用を経験したのち、2019年にジーピーオンライン入社。SEOやアクセス解析を中心に知識やノウハウを発信していきます。