こんにちは、ジーピーオンラインのおおしろです!
Webマーケティングのニーズの高まりとともに、Webマーケターの競争も激化しています。求められる人材になるため、スキルアップの必要性を感じている方も多いでしょう。そこで役に立つのが資格です。
この記事ではWebマーケティングの知識を高める資格を9つ紹介していくので、スキルアップのヒントにしましょう。
もくじ
- Webマーケティングの資格を持つメリット
- 客観的な信頼性が担保される
- Webマーケティングの知識を深められる
- レベルアップに必要な情報がすぐに分かる
- Webマーケティングに必要な資格は大きく分けて3種類
- マーケティング全般の知識
- アクセス解析の知識
- SEM・広告の知識
- Webマーケティングに役立つ資格9選
- マーケティング全般に関する資格おすすめ3選
- アクセス解析に関する資格おすすめ5選
- SEM・広告に関する資格おすすめ
- 転職に有利なWebマーケティングの資格はある?
- Webマーケティングは実践あるのみ!
Webマーケティングの資格を持つメリット
前提として、Webマーケティングをおこなう上で必須となる資格はありません。ただし、Webマーケティングに携わるなら、資格を取得すると以下の3つのメリットがあるので、記事中で紹介する資格を取得しておくのはおすすめです。
- 客観的な信頼性が担保される
- Webマーケティングの知識を深められる
- レベルアップに必要な情報がすぐに分かる
1つめの「客観的な信頼性が担保される」は、資格によってあなたの能力を周りの人にも客観的に理解してもらえるという意味です。
2つめの「Webマーケティングの知識を深められる」は、資格の勉強を通じて知識を身につけられることです。
3つめの「レベルアップに必要な情報がすぐに分かる」は、資格の受験をすると、次に何を学ぶべきかが明確になる、という意味です。
それぞれのメリットについて、詳しく解説していきます。
客観的な信頼性が担保される
Webマーケティングに関する資格を持っていると、顧客や社内の人から「あの人はWebマーケティングに詳しい」と理解してもらうことができます。
新卒や転職で新しい職場に配属されたばかりで、自分のスキルを職場の人が把握していない場合は、特に資格が有効に働きます。「Webマーケティングができる人だ」と周りにも分かってもらうことで、配属直後からWebマーケターとして仕事ができます。
Webマーケティングの知識を深められる
「実務でWebマーケティングをしているから、今さら資格はいらない」と言う方もいるのですが、それではもったいないです。自社や自分が属する業種・業界の知識しか身についておらず、他業種・他業界では通用しない可能性があるからです。
Webマーケティングに関する幅広い知識を問う資格を受験することで、実務では気づかなかった知識に出会えるかもしれません。資格を通じてWebマーケティングの知識を少しでも多く吸収し、実力のあるマーケターになりましょう。
レベルアップに必要な情報がすぐに分かる
資格を受験すると、自分のレベルがどれくらいなのかが分かり、上級の資格を目指すためにどのような知識が必要なのかが分かります。つまり、Webマーケターとしてレベルアップするためには、どのような勉強をすれば良いのかがすぐに分かるようになるのです。
社会人は学生の頃と異なり、自ら学んでレベルアップしていく必要があります。しかし、学ぶ必要は分かっていても、何を学んだら良いのか分からない方は大勢います。資格の受験を通して、自分が次に学ぶべきことも見つけていきましょう。
Webマーケティングに必要な資格は大きく分けて3種類
Webマーケティングに必要な資格は、以下の3種類に大きく分けることができます。
- マーケティング全般に関する資格
- アクセス解析に関する資格
- SEM・広告に関する資格
マーケティング全般に関する資格は、Webマーケティングをする上で必要な基礎知識を身につけることができます。
アクセス解析に関する資格は、Webマーケティングに欠かせないアクセス解析をおこなうためのデータ分析の知識やツールの使い方が問われます。
SEM・広告に関する資格では、広告の種類ごとに異なる効果を理解しているかなどが問われます。
これから資格を取る方は、まず「マーケティング全般に関する資格」を取得し、他のカテゴリーの資格に挑戦していくと良いでしょう。はじめにマーケティングに関する基礎知識を押さえておくことで、他のカテゴリーの勉強がしやすくなります。
マーケティング全般の知識
マーケティング全般の知識とは、以下のような仕事をするために必要となる知識です。
- 市場調査の結果を集計し、分析する
- 市場のニーズを踏まえた新商品や新サービスを企画する
- 効果的に市場にアプローチするためのマーケティング戦略を考案する
- 企画や戦略の効果を検証する
このような業務をおこなうためには、データの集計方法や、SWOT分析などの経営戦略を策定する方法を駆使します。さまざまな方法を使いこなしてマーケティングをおこなうためにも、まずは基本的な知識を身につける必要があります。
アクセス解析の知識
アクセス解析とは、自社サイトからの売上や問い合わせを増やすために、サイトを訪れるユーザーの特性や行動を分析することです。アクセス解析をおこなうためには、大きく分けて以下の2つの知識が必要です。
- データを分析して正しく解釈する統計の知識
- アクセス解析ツールなどの機能や使い方の理解
統計の知識は、データを正しく分析して結論を出すために必要です。データの分析方法が誤っていると、誤った結論が導かれてしまうからです。
また、WebマーケターはGoogleアナリティクスなどのアクセス解析ツールの使い方も身につけておく必要があります。使い方が誤っていると、データを間違えて解釈してしまうからです。
SEM・広告の知識
SEMは「検索エンジンマーケティング」のことで、Googleなどの検索エンジンを使ったマーケティングです。リスティング広告もSEMの施策の1つに含まれます。
集客に直結するSEM・広告には、以下のような知識が必要です。
- 広告の種類による効果の違い
- 広告の組み合わせによる効果の違い
- 目的に合致する広告の選択
一口に「広告」と言っても、リスティング広告やディスプレイ広告など種類はさまざまです。どのような商品をどのような人に知って欲しいのかによって、どの広告を選べば良いかが変わってきます。そのため、Webマーケターには場合に応じて適切な広告を選べる知識も必要です。
Webマーケティングに役立つ資格9選
マーケティング全般に関する資格おすすめ3選
マーケティング全般に関する資格には、以下の3つがあります。
- マーケティング・ビジネス実務検定
- Web検定(ウェブケン)
- ネットマーケティング検定
マーケティング・ビジネス実務検定は、特定の業種・業界にとらわれない幅広いマーケティングの知識が問われる資格です。
Web検定は、Webに関する幅広い知識を問う資格で、実務で役立つ正しいWebリテラシーを身につけられます。
ネットマーケティング検定は、Webの知識だけでなくビジネスの知識も問われるため、マーケターに重要な企画力も鍛えることができます。
それぞれの資格について、受験料や試験時間なども含めて詳しく解説していきます。
マーケティング・ビジネス実務検定
マーケティング・ビジネス実務検定は、マーケティングの幅広い知識を証明できる資格です。
特定の業種・業界にとらわれない共通のマーケティング知識を学ぶので、どのような業界でも通用する人材になれます。そのため、畑違いの業種・業界への転職にも役立ちます。また、自分が働く業種・業界が決まっていない人にもおすすめです。
運営:国際実務マーケティング協会
受験料:税込6,270円~12,760円
受験資格:なし
試験時間:2時間15分~3時間10分
出題数:65問~72問
合格基準:
A級:2科目合計点(300点)の各回、試験委員長が定める点
B級:2科目合計点(300点)の70%(210点)を基準として、試験委員長が定める点
C級:2科目合計点(200点)の80%(160点)を基準として、試験委員長が定める点
Web検定(ウェブケン)
Web検定(ウェブケン)は、仕事でウェブに関わるすべての人を対象とした検定です。検定を通じてWebに関する正しいリテラシーを身につけることで、職場でコミュニケーションのズレのような無駄が起こらなくなり、仕事がスムーズになります。
Web検定は、Webリテラシー、Webデザイン、Webディレクション、Webプロデュースの4つに分かれています。Webマーケティングのスキルアップには、WebリテラシーやWebプロデュースがおすすめです。
運営:社団法人 全日本能率連盟登録資格 Web検定
受験料:税込11,000円
受験資格:なし
試験時間:90分
出題数:65問~85問(Webプロデュースは非公表)
合格基準:正解率70%以上
ネットマーケティング検定
ネットマーケティング検定は、効果的なインターネット・マーケティングを実施できる人材を育てるために設立された資格です。ビジネスとウェブの両方の実務的な知識を身につけることができ、Webマーケティングの現場でも役立ちます。
他の検定に比べて費用が安く、また試験時間も短いので、試験に自信が無い方でも気軽に受験することができます。
運営:サーティファイWeb利用・技術認定委員会
受験料:税込6,000円
受験資格:なし
試験時間:80分
出題数:40問
合格基準:得点率70%以上
アクセス解析に関する資格おすすめ5選
アクセス解析に関する資格には、以下の5つがあります。
- IMA(Internet Marketing Analyst)検定
- Webアナリスト検定
- ウェブ解析士検定
- 統計検定
- Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)
IMA検定は実践を重視した検定で、座学だけでなくマーケティングの実践を学べる内容です。
Webアナリスト検定はGoogleアナリティクスなどを用いた分析力が問われる検定です。
ウェブ解析士検定は、Web解析の知識とスキルが問われる検定です。
統計検定はデータ分析の知識を身につけるのに向いています。対象者はWeb関係者のみでなく一般なので、幅広い統計の知識が問われます。
Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)はGoogleが運営する資格で、Googleアナリティクスの機能を学ぶことができます。
それぞれの資格について、受験料や試験時間なども含めて詳しく解説していきます。
IMA(Internet Marketing Analyst)検定
IMA(Internet Marketing Analyst)検定は、Webマーケティングにおける実務スキルを重視した検定です。オンラインでeラーニングを受講し、試験を受けて合格すると資格が認定されます。
限られた予算内で効果的に販売促進をおこなうにはどうしたら良いか、といった実務的な知識を身につけることができます。座学ではなく実際のビジネスの現場で使えるスキルを身につけたい人におすすめです。
運営:クラウドマネージメント協会
受験料:税込19,800円~27,500円
受験資格:なし
試験時間:eラーニング受講+試験(時間は非公開)
出題数:非公開
合格基準:非公開
Webアナリスト検定
Webアナリスト検定は、Web解析の基礎知識が身につく検定です。Googleアナリティクスの使い方やデータの分析方法を基礎から学ぶことができます。
5時間の講座で基礎から教えてもらえるので、授業形式で知識を身につけたい初心者の方におすすめです。
なお、講座を受けずに試験のみ受けることもできます。既に知識に自信があって資格が欲しい方は、試験を受けて実力を証明してみてはいかがでしょうか。
運営:日本Web協会(JWA)
受験料:税込26,400円(講座+テキスト+試験を含む)
受験資格:なし
試験時間:80分(講座を受ける場合は+5時間)
出題数:70問
合格基準:各カテゴリーで40%以上かつトータル75%以上の正解
ウェブ解析士
ウェブ解析士は、Web解析を体系的に学ぶことができ、実践に活かせる資格です。
Web解析とは、サイトのアクセス解析などによってデータを取得し、事業の成果につながる施策をおこなうことです。WebマーケティングをおこなうためにはWeb解析が必須なので、知識と技術を身につけるためにもウェブ解析士を受験しましょう。
運営:一般社団法人ウェブ解析士協会
受験料:税込17,600円
受験資格:なし
試験時間:60分
出題数:60問
合格基準:非公開
統計検定
統計検定は、Webの知識ではなく統計の知識が問われる試験です。データに基づいて客観的に判断し、問題を解決する能力を身につけるのに役立ちます。
統計検定を受けるWebマーケターも増えてきています。その背景には、正しいWebマーケティング戦略を導くため、データを科学的に解釈できる知識が必要なことが挙げられます。
統計検定は1級から4級に分かれています。大学で統計を学んだ方は3級以上からのスタートで良いかもしれませんが、初心者の方には4級がおすすめです。
運営:一般財団法人 統計質保証推進協会
受験料:税込3,000円~10,000円
受験資格:なし
試験時間:60分~90分
出題数:30問~40問程度
合格基準:2~4級は100点満点で70 点以上、1級は非公開
Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)
Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)は、Googleが運営するGoogleアナリティクスの知識を一通り身につけられる資格です。
資格試験では、Googleアナリティクスの機能や使い方を理解しているかが問われます。Googleアナリティクスの習熟度を客観的に測ることができるので、高得点を取れば「Googleアナリティクスに精通している」という証明にもなります。
無料なので気軽に受験してみてはいかがでしょうか。
運営:Google
受験料:無料
受験資格:なし
試験時間:90分
出題数:70問
合格基準:80%以上
SEM・広告に関する資格
SEMやWeb広告に特化した資格もあります。
ここでは「Google広告認定資格」をご紹介します。
Google広告認定資格
SEM・広告に関する資格は「Google広告認定資格」がおすすめです。Google広告認定資格はGoogleが運営する認定資格で、検索広告、ディスプレイ広告など広告の種類ごとに試験が設けられています。
ただし、資格の効力は取得から1年間なので、1年経過したら再度受験しましょう。広告の知識は日々新しく変わっていくので、常に試験に合格しておくことで、「SEMや広告に関する最新の知見がある」という証明になります。
運営:Google
受験料:無料
受験資格:なし
試験時間:75分
出題数:非公開
合格基準:80%以上
転職に有利なWebマーケティングの資格はある?
転職に直接役立つWebマーケティング資格は残念ながらありません。しかし、どのような職場でも求められるWebマーケターの特徴は共通しています。それは、変化し続けるWebの最先端を追い続け、知識と技術をアップデートして実務に対応できる人材です。
Webマーケティングの基本や応用の知識があることは、上記の資格で証明することができます。しかし、Webのトレンドは目まぐるしく変化するため、マーケティングにも絶対の正解は無く、資格で能力を証明するのは限界があります。資格を取得して満足するのではなく、正解が無い課題に対し自分なりの答えを見つけられるよう、実務を通じて能力を磨いていきましょう。
Webマーケティングとは何かを改めて知りたくなった方は、「Webマーケティングの基礎<保存版>はじめる前に知っておくべきポイント解説!」をご覧ください。
【関連記事】Webマーケティングの基礎<保存版>はじめる前に知っておくべきポイント解説!
Webマーケティングは実践あるのみ!
Webマーケティングの資格を取る理由と9つの資格について解説してきました。資格を取ることで、知識に裏打ちされたWebマーケターになることができます。
とはいえ、実務をおろそかにしてはいけません。知識もあって実務もできるWebマーケターを目指し、資格と実務を両立していきましょう。
WRITERおおしろ 広報
Webサイトの解析や広告運用など、Webマーケティングに関する記事を執筆していきます。